木村産業、植物由来幹細胞から採取した老化細胞を除去する原料を提案

週刊粧業 2025年4月7日号 17ページ

木村産業、植物由来幹細胞から採取した老化細胞を除去する原料を提案

 木村産業は、セノリティクステーマの論文で「IFCSS TOP 10 ポスター」に選出された史上初の原料「Altheostem」(Provital社)の提案に注力している。

 Altheostemは、植物性幹細胞の自己複製能に着目して作られた原料で、タチアオイと呼ばれる花のエキスが由来となっている。溶媒抽出ではなく1つの花から幹細胞を取り出して培養しており、半永久的な幹細胞培養が可能なため、サステナブルな製造方法で生産を行っているといえる。

 主な効果として、老化した線維芽細胞の選択的なアポトーシスを誘発する。ポリフェノールを多く含有しており、規格書には総ポリフェノール量も記載されている。

 同原料のin vitro試験に関するポスターが、セノリティクステーマの論文で当時初となる「IFCSS TOP 10ポスター」に選出された。セノリティクス作用をテーマにした原料は他にもいくつかあるが、Altheostemは老化細胞のアポトーシスを選択的に誘発することや、アポトーシスマーカーの活性化を確認するデータも整備されていることを踏まえると、より説得力の高いデータが揃っているといえる。β-ガラクトシダーゼの発現の減少や、老化細胞のみでのATPの減少についても確認されている。

 In vivo試験では、皮膚の輝きや明るさ、弾力、表皮と真皮の幅、シワの形状や範囲に対する優位性が確認された。

 AIを使用した試験も行われている。試験に参加したボランティアの画像をAIに照合させて年齢を推定させたところ、プラセボよりも測定年齢が低かったことから、一定の若返り効果も期待できるという。

 「Altheostemは既に国内でも多くの引き合いがあるが、今後、ゾンビ細胞に対する注目度が上がることで、評価してくださるお客様がさらに増えることを期待したい」(同社)

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