ポーラ・オルビスHD・横手喜一社長、「『で』仕事ではなく、『が』仕事を」(2025年入社式)

週刊粧業 2025年4月7日号 13ページ

ポーラ・オルビスHD・横手喜一社長、「『で』仕事ではなく、『が』仕事を」(2025年入社式)

 ビジネスを進める上で、私たちが向き合うべき相手は「生活者」であることを、まず心に留めていただきたいと思う。つい「お客様=商品を購入してくださる方」と企業目線で考えがちだが、お客様一人ひとりには、家族や地域、社会の中での暮らしがあり、そこでどのような価値を提供できるかが重要だ。

 そして同時に、私たち自身も一人の「生活者」だ。どんな立場や役割にあっても、一人の生活者として、何が必要とされているのか、何をすべきなのかを常に考えてほしいと思う。

 私は、仕事には2つのスタンスがあると考えている。

 それは、「これでいいですか?」と確認しながら進める「で」仕事と、「これがいい」「これがやりたい」と自ら動く「が」仕事だ。会社のルールや仕事の進め方を学ぶ中で、求められることを着実にこなす「で」仕事も必要だが、それだけでは組織は昨日と変わらない。

 世の中や生活者の価値観が日々変わる中で、私たち自身が「これがやりたい」「これが必要だ」と主体的に動くことが、グループの成長と変化への原動力になる。私たちが社会から選ばれ続けるために、「が」仕事に取り組む姿勢を大切にしてほしい。

 「が」仕事を実践するためには、「問いを立てる」ことが欠かせない。日々の業務や会社の仕組みに対して、「なぜこうなっているのか」「何のために行っているのか」と、自分自身に問いかけてほしい。

 当たり前と思っていることに疑問を持ち、問い続けることで、新しい気づきが生まれる。変化し続ける社会の中で、正解を見出すことは簡単ではないが、その問いかけの積み重ねこそが、グループの未来を切り拓いていくと信じている。

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