資生堂・藤原憲太郎社長CEO、「自分の強みを活かし、挑戦を続ける」(2025年入社式)

週刊粧業 2025年4月7日号 12ページ

資生堂・藤原憲太郎社長CEO、「自分の強みを活かし、挑戦を続ける」(2025年入社式)

 資生堂は150年以上、「美」の力を通じて人々に喜びや感動を届けてきた。昨今は自然災害や世界情勢など、予測ができないことが起きているが、いつの時代にも、「美」の力が心を豊かにし、人を幸せにすると信じている。

 私たちは、単に化粧品をお客さまに提供するだけではない。深い肌悩みを持つ方や、高齢者、障がいのある方々に向けた技術開発や美容情報の発信、環境に配慮した製品の開発など、社会課題に向けた様々な取り組みを行っている。本業を通じて世界中の人々が美しく自分らしく生活を豊かにすることに貢献したい。

 そのためにも、皆さんには様々なことを経験してほしいと思う。「皆さんはどのようなものを見たときに感動しますか」「何を体験したときにわくわくしますか」自分の心を動かされた瞬間を大切にし、様々な経験をもとに新しい価値を生み出してほしい。人の心を動かす会社であり続けよう。

 資生堂は、企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」を実現するため、新しい価値の創出に挑戦し続けている。2025年からの2年間は、特に重要な年として皆さんと一緒に取り組みたい。そのためにも、一人ひとりが現状にチャレンジし、自己革新を続けて自分自身を成長させてほしい。

 企業がイノベーションを創出するためには、多様な意見が重要だ。資生堂はすべての社員が日々ともに仕事をするうえで大切にしている心構えとして「TRUST 8」というグローバル共通の行動指針を掲げている。リスクを恐れず挑戦し、異なる強みを活かして協力し合い、仲間の成功を喜び皆でたたえ合いたくさん活躍してほしい。多様な視点や才能、能力を活かして、世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指し、一緒に挑戦しよう。皆さん一人ひとりの力が必要だ。

 私は最後には、誠実に魂を込めてつくられた、信頼できる良質な商品やサービスが残ると思っている。昨今他のものに変えることができない、“唯一無二”であることの重要性は一層増している。資生堂は、創業当時から「高品質、本物志向、先進性」を追求してきた。「美」へのこだわりを持ち、資生堂だからこそできる商品やサービスをつくり出すという情熱は、何よりも大切にしなければならない。

 皆さんと共に心から良いモノをつくり、生活者に届けたい。資生堂は世界中に約3.3万人の多様な仲間がいる。決して一人ではない。私が新入社員のとき、営業現場で同じ志をもった仲間たちと味わった「販売することの難しさ」と、「商品を購入いただいたときの喜び」は、原体験となっている。その後、海外に駐在していたときも、一人では難しいことでも、仲間と協力しお互いの力を掛け合わせて前に進んできた。

 皆さんも悩んだときはお互いに協力し合い、乗り越えてほしい。多くの人々に幸せを届けられるように、楽しみながら共に頑張ろう。改めて、入社おめでとう。

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