粧業日報 2025年4月21日号 6ページ
カンタンに言うと
花王は、経済産業省と東京証券取引所が選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」にて、「DX注目企業2025」に選ばれた。2020年の「DX注目企業2020」に続き、2度目の選定となる。DX銘柄は、東京証券取引所に上場している企業の中から、企業価値の向上につながるDXを推進するためのしくみを社内に構築し、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を選定。「DX銘柄2025」「DX注目企業2025」として発表されている。
花王では、DXを全社的に推進し、社内にある様々なデータの整理・活用やDX人財の育成を通じて、データドリブン経営を加速させている。今回の選定にあたっては、こうしたDXの推進が経営戦略と連動していることや、事業活動における意思決定のスピードと質の向上への貢献などが評価された。
ヘアケア事業では、「スクラム型運営」への業務体制の転換と、デジタルツールの活用によって、意思決定のスピードと質を大きく高め、商品開発スピードを2022年比で約6倍に向上させた。
また、顧客の肌や身体状態を遺伝子レベルで把握する独自技術「皮脂RNAモニタリング技術」を応用し、生活者の満足度の高い商品・サービス選択が叶う仕組みの創出を進めている。社会で広く利用してもらうことを目指し、DXを活用。従来は皮脂の採取が必要だったRNA情報を顔画像から分析する新技術を開発し、これまで蓄積されたビッグデータを活用して、生活者と直接つながるシステムづくりを様々な業界・業種の企業とともに推進している。
さらに、双方向のコミュニケーション機能を備えた「My Kao」を展開し、信頼性の高い情報を発信すると同時に、コミュニティを通じて生活者の声を積極的に収集している。ユーザー同士だけでなく花王社員とも直接交流できるこのコミュニティは、多様なニーズの可視化と新たな価値の創出を促進し、深いエンゲージメントに加えて、新たな製品やサービス開発にもつなげている。これにより、花王は生活者との絆を一層強化し、新たなファンづくりとイノベーションの創出を目指している。
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この記事は粧業日報 2025年4月21日号 6ページ 掲載
■花王、よきモノづくりの高速循環を推進■ヘアケア専門メーカー ティアーズ創業者 山谷次夫氏の半生に迫る◎独立後は様々な困難に直面するも、不屈の精神で成長軌道へ■花王、経済産業省が主催する「DX注目企業2025」に選定
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