ニッケンかみそりは、ニッチ市場に着目した製品開発で、新たな市場の創出を図っている。用途別カッターでは、「耳毛抜き」が昨年、TV番組で取り上げられたのをきっかけにSNSで話題になり売上が大きく伸びている。
用途別カッターでは、耳毛抜きのほか、ヘアカッター、鼻毛カッターなどをラインナップしている。佐藤達也社長は「生活の中のお困り事に着目した製品開発を進めて新しい市場を創っていきたい」と話す。
その考えに基づき、事業者の課題を解決する製品の開発も進めている。農業など繁忙期の人手不足に悩む一次産業向けには、作業効率化や省力化につながる開発を進めている。その第1弾として、ぶどう農家から剪定作業の悩み相談を受けて、巻つる処理作業の負担軽減・時間短縮を実現する電動ぶどう巻つる処理機を開発した。2023年12月の発売から累計700台以上を販売している。
佐藤社長は「密着性の高い食品ラップ専用のカッターも使いやすいと好評を得ている。どんなに小さな市場でもトップシェアを目指すことで企業の存在価値を高めていきたい」と話している。
企業価値の向上に向けて、カミソリ製造の技術力を活かしたOEM事業も強化する。
特に一般市場用カミソリでは、女性用カミソリなど小売業PBのOEM製品が好調に推移している。佐藤社長は、消費財の単価アップ傾向が続いている中で「PBを選ぶ消費者が増えているのではないか」との見解を示しており、OEM対応を強化していく。
また、成長分野として、日本品質を強みに中国を中心とした輸出事業も強化する。海外売上比率は3割を占めており、「人口増加率からも海外の成長率が高まってくる」と海外市場の開拓にも意欲を示した。
佐藤社長は、高い品質を維持していくには「人の影響も大きい」と述べ、「人の入れ替えが少ない工場」であることも自社の強みに挙げた。将来的に障がい者雇用も視野に入れているという。
この記事は週刊粧業 2025年4月28日号 4ページ 掲載
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