イプサ、角層の水分保持状態を3D画像で可視化

粧業日報 2025年5月9日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 水分子そのものを測定する先端技術を活用
イプサ、角層の水分保持状態を3D画像で可視化

 イプサは、誘導ラマン散乱顕微法を用いて、これまで測定が難しかった肌内部の水そのものを3次元で測定し、角層での水分保持状態を3D画像で可視化した。

 生命や美しい肌にとって重要な水の構造はシンプルで単純なようにも思われるが、その挙動には未知な領域も少なくなく、興味深い研究対象といえる。新技術によって「水」そのものの可視化が可能になったことで、水の性質や美しい肌と水の関係性をより深く理解することにつながることが期待される。この技術を応用し、角層の水分保持状態を解析することで、保湿効果が高い商品開発に活かす。

 資生堂と東京大学との共同研究では、肌内部の水分子そのものを精密に測定することに挑戦した。この顕微法を用いて、対象物に2つのレーザー光を同時に照射した際の光の強さの変化を検出することで、その対象物中の分子を非侵襲的かつ3次元的に検出し、イメージング計測することができるという。

 水とイプサの化粧水を角層シートへそれぞれ塗布した後、表面に残ったサンプルを除去し、高湿度環境下へ移動させ、水を十分に保持させた。水を十分に保持させた各角層シートでどれくらいの水が分布しているかについて、誘導ラマン散乱顕微鏡を用いて3次元で測定・可視化した結果、無塗布や水よりもイプサの化粧水の方が製剤のうるおい成分が浸透していることがわかった。

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