粧業日報 2025年5月13日号 3ページ
カンタンに言うと
化粧品受託製造大手で、スキンケアからメークアップまで幅広く製品開発を手がける日本色材工業研究所は、4小間を構える今展示会のテーマとして「最新技術が集まった科学館」を掲げ、乳化UV(サンスクリーンやファンデーション)・パウダー・アイメーク・スキンケア・油性固形の5つの剤型を中心とした展示を行う。
出展ブースの主な見どころについて、取締役営業本部長の中嶋伸之氏と、研究開発本部グループマネージャーの嶋津智子氏に話を伺った。
――今回の主な見どころをお聞かせください。
中嶋 研究員は普段、お客様と接する機会が少ない。そこで、今展示会では進化した当社の技術を実際に体験してもらいコメントをいただくことで、研究員のモチベーションへとつなげていくことを目的に、新たなチャレンジとして研究部門が主体となって、研究の視点で展示内容の選定からブース設計まで行った。
嶋津 メインアイテムは乳化UVで、市場で人気の高いみずみずしい使用感の処方に様々な+αの価値を付与したSPF付きアイテムを多数展示し、新しい乳化UVのラインナップを紹介する。
「スムースフィットUVジェル」は当社独自の乳化方法により、みずみずしい使用感とSPF/PA最高値を両立したアイテムで、ビーチフレンドリーやマイクロプラスチックフリー、環状シリコーンフリーなど海外の規制やトレンドも意識している。
「ブライトニングプライマーS」は、スキンケアとメークアップを融合させたスキニフィケーション処方を採用し、スキンケア効果を付与したメークアップベースだ。トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムを主剤として配合した医薬部外品のアイテムで、さらにSPF最高値(SPF50+/PA++++/耐水性★★)を実現し、クッション容器での提供も可能にした。
パウダーアイテムは、「パウダーセラム」「パウダースキンミルク」「UVパウダー」からシューケア(靴用消臭)パウダーに至るまで、当社独自技術(特許技術)を活用し、様々な機能を付与したバラエティに富んだアイテムを展示しており、その特徴を理解いただくために展示方法も工夫している。
アイメークアイテムでは、ボリュームマスカラや透明マスカラなど、当社の新しいマスカラのラインナップを紹介する。
「簡単お湯落ちボリュームマスカラ」は、海外で求められるボリューム感と化粧持ちを合わせ持つアイテムとして新たに開発し、RSPO認証原料の使用やVegan対応など、海外の規制やトレンドも意識した。今展示会では、その場で評価いただくことが難しいマスカラアイテムの良さをご理解いただくために、外部モニターテストや有用性データを取得し、展示に反映している。
スキンケアアイテムは、従来のクリームや油性固形バームでは感じられない感触の変化を楽しめるユニークなアイテムの「グロウスプラッシュバーム」(医薬部外品)や、様々な有用性データによって保湿効果の持続性が認められた化粧水導入乳液「モイスチャープレミルク」(同)など、感触や機能に特長のあるアイテムを紹介する。
油性アイテムでは、みずみずしく濡れたようなツヤ感を演出できるマルチスティックの「グロウスティック」をはじめ、溶けるような柔らかい使用感のリップバーム「メルティリップバーム」や、のばした瞬間にパウダーに変化するスティックファンデーション「パウダースティックファンデーション」といった、使用感や仕上がりに特長のあるアイテムを展示する。
――今展示会ではこのほか、どのような点をアピールしていきますか。
嶋津 当社では、環境配慮の取り組みとして処方開発だけにとどまらず、サンプル提案容器のサステナブル化も積極的に進めている。
今展示会では、パウダー・油性製品の金皿保護用のパルプモールド製レフィルケースと、油性製品のモノマテリアル(アルミ)繰り出し容器を展示し、サステナビリティに対する当社の姿勢をしっかりとアピールしていきたい。
中嶋 CITE JAPANに関しては、これまで営業部門が主体となって展示内容やブース設計を行ってきた。
今回は研究部門の視点を加え、これまでと趣向を変えた展示内容を通じて、新しい日本色材工業研究所を見ていただきたい。
この記事は粧業日報 2025年5月13日号 3ページ 掲載
■CITE JAPAN 2025、国内外405社が集結■日本色材工業研究所、進化した技術をアピール◎処方開発だけでなく、容器のサステナブル化も積極的に推進■MycoMagic、霊芝研究のパイオニア◎安全性を担保して日本先行発売、原料開発の研究パートナーも募集
バラ売り
【週刊粧業】2025年新剤型コスメの最新動向
週刊粧業
【週刊粧業】キレートジャパン、最先端技術を応用したスキンケアOEMに注力
バラ売り
【週刊粧業】サプライヤー(OEM・原料・容器)25社・2019年新春トップインタビュー
バラ売り
【週刊粧業】2018年有力化粧品OEM・原料メーカー21社の研究開発体制
バラ売り
【C&T・2025年7月号】BeautyTechの最新動向2025
バラ売り
【C&T・2025年7月号】サプライヤー各社のDE&I推進
バラ売り
【C&T・2025年7月号】ファミリーユースコスメの最新動向
バラ売り
【C&T・2025年7月号】偉大な経営者に学ぶ/松下幸之助氏と山谷次夫氏の人生哲学
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。