CITE JAPAN 2025、国内外405社が集結~日本の技術力を世界へ、Jビューティの魅力を発信

粧業日報 2025年5月13日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 各ブースで多言語対応が進み、国際色豊かな展示会へと発展
  • 事前に知識を深めてもらう一環として来場登録後のアワード投票を可能に
CITE JAPAN 2025、国内外405社が集結~日本の技術力を世界へ、Jビューティの魅力を発信

 日本化粧品原料協会連合会が主催する化粧品産業技術展「CITE JAPAN 2025」が5月14日~16日の3日間、パシフィコ横浜で開催される。2003年から2年に1度開催されており、今回で第12回を迎える。

 出展者数は国内外405企業・1273小間(うち海外12カ国・73社117小間)、出展者技術発表は209セッションを予定している(4月25日現在)。

 日本化粧品原料協会連合会の岩瀬由典会長は、「化粧品業界内で互いに高め合いながら『ジャパンビューティ(Jビューティ)』を世界に発信し、業界全体の成長につながる展示会にしたい」と意気込みを語った。

各ブースで多言語対応が進み、
国際色豊かな展示会へと発展

 12回目の開催となる今回は、パシフィコ横浜の展示ホール、アネックスホール、ノースホールを貸し切って開催される。

 統一テーマ「Next Step for Cosmetic Ingredients & Technology ~ The Worldwide New Trend ~」のもと、サプライヤーを中心とする出展企業と化粧品メーカーなどのユーザー企業の出会いの場を提供する。

 岩瀬会長は、「前回の展示会は、コロナが5類に移行した直後で完全に収束したとはいえない状況下での開催となった。今回は、コロナへの不安は以前ほど感じられなくなってきた一方で、為替変動や関税、地政学的リスクなど、別の課題に直面している。化粧品業界もこれらの影響を少なからず受けており、新たな時代の転換点にあると感じている。化粧品産業は、日本が世界に誇れる産業の1つであり、業界内で互いに刺激を与え合い、高め合いながら『ジャパンビューティ』を世界へと発信していきたい」と話す。

 出展者数や来場者数は年々増加傾向にあり、展示会の規模は拡大を続けている。特に海外からの出展が増えており、技術発表では英語での発表が増加しているほか、各ブースでも英語に加え、中国語や韓国語といった多言語対応が進み、国際色豊かな展示会へと発展している。また、市場全体として環境対応が重要なトレンドとして広がりを見せており、本展示会でもアップサイクル原料をはじめ、環境に配慮した製品や技術が多数発表される予定だ。

 展示会には化粧品業界に興味を持つ学生も訪れており、業界の動向を学ぶ機会となっている。

 岩瀬会長は、「少子化が進む中でも、化粧品業界に興味を持つ学生の来場が増えている。展示会を通じて学生の関心が広がり、知識を深めていくことができれば嬉しい限りだ」と話す。

 例年同様、パシフィコ横浜での開催となるが、出展者や来場者の増加に伴い、会場内の密度は高くなる見込みだ。そのため、くつろぎやすいスペースの設置なども予定している。

事前に知識を深めてもらう一環として
来場登録後のアワード投票を可能に

 展示会では、前回に引き続き「CITE JAPAN 2025 アワード」を開催する。会場内で展示される製品や技術、サービスの中から、化粧品業界への貢献度、革新性、インパクトの観点で特に優れたものを選出し表彰を行う。

 アワードは「環境部門」と「技術部門」の2部門を設け、現在、それぞれの部門から5製品がノミネートされている。この中から、金賞1、銀賞1、銅賞1が表彰される予定だ。

 これまでは展示会の会期中のみ投票が可能であったが、今回は来場登録を済ませた時点から投票ができる形式に変更された。事前に製品や技術について知識を深めた上でブースを訪れてもらいたいという考えから今回の形式を採用したという。投票の締め切りは5月15日16時までとなっており、5月16日11時よりアワード受賞式が行われる。

 「IFSCCでは、日本が累計で最も多くのメダルを獲得しており、日本の技術力の高さは世界的にも評価されている。このような優れた技術を、海外の来場者や学生、新たに業界に足を踏み入れた方々にも知ってもらいたいと考えている。また、海外コスメの進出が進む中で、他国の企業からも学び、日本の化粧品産業のさらなる成長のきっかけになればと思う」(岩瀬会長)

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