TOA/トキワ、CITE JAPANへの共同出展でグループ連携強化~研究開発の相互補完を促進

粧業日報 2025年5月14日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「T・O・A」を体感する34品目、独自の素材と技術で新市場創出
  • 持続可能性や革新性を追求したモノづくりで提案商材に厚み
TOA/トキワ、CITE JAPANへの共同出展でグループ連携強化~研究開発の相互補完を促進

 日本コルマーホールディングスで化粧品OEM/ODM事業を展開するTOAとトキワは、グループ連携強化の一環として「CITE JAPAN 2025」に共同出展する。ブーステーマは2社の理念に共通する「美」と「喜び」から「Beauty&Joy」とし、両社あわせて100品目以上の開発製品を展示する。

 共同出展ブースではそれぞれ海外展示会(MakeUp in NY/LA)のアワード受賞製品も展示し、グローバルOEM/ODMグループとして存在感を高めていく。研究開発では「それぞれ強みが異なる一方、共通の課題や悩みも多く意見交換を行う中で気づきもある」と、相互補完を強化してグループとしての魅力も発信していく。

「T・O・A」を体感する34品目、
独自の素材と技術で新市場創出

 TOAは、社名のアルファベット3文字に因んだキャッチフレーズ「たのしい(T)」「おもしろい(O)」「あたらしい(A)」をテーマに開発製品34品目の展示を行う。また、技術発表も3題実施する。

 「たのしい(T)」では、ポイントメーク、ベースメークのカテゴリーから10品目を展示する。

 ポイントメークでは、赤と白のマーブル状の粘膜色リップ「Marble Glossy Rouge」と大粒ラメをたくさん入れたアイシャドー「Gel Glitter Eye Shadow」など「見た目から楽しめる製品を揃えた」(同社)。

 ベースメークでは、美容液成分50%以上配合した美容液パウダー「Serum Loose Powder」を提案する。市場の美容液パウダーはエキスや医薬部外品有効成分を配合したものが多いが、今回は「高い保湿力のある美容液パウダー」を目指し、美容液成分を最大限配合することに挑戦した。

 「おもしろい(O)」では、ユニークな特徴を付与したスキンケア製剤と、有用性評価や素材開発などを行う「有用性評価部」が開発した製品を計13品目紹介する。

 スキンケア製剤では、高保湿乳液「Milk to Balm Emulsion」を初展示する。サラッとした使用感の乳液を顔に塗り広げていくと、バームのようにピタッと密着して濃厚な保湿感が得られる。濃厚な使用感に変化する新感覚乳液として紹介する。

 有用性評価部からは、独自開発素材「メアカンキンバイエキス」を配合したクリーンビューティ美容液「REMEA(リメア)Essence」(商標登録済)を展示する。メアカンキンバイ(雌阿寒金梅)は、北海道固有の絶滅危惧種で、メアカンキンバイの幹細胞を培養して開発したSDGs対応の植物幹細胞エキスで、肌のバリア機能を改善する効果などを見出している。

 「あたらしい(A)」では、ヘアケア、乳化メーク、医薬部外品のカテゴリーから11品目を紹介する。

 水の代わりにヒアルロン酸水溶液を使用した「Hyaluronic Acid Serum Foundation」(乳化メーク)や、ヘパリン類似物質を配合したポンプタイプの泡状美容液「Heparin Care Essence」(医薬部外品)などを展示する。界面活性剤フリー処方で敏感肌や乾燥肌、子どもにも安心して楽しく使える設計にした。


持続可能性や革新性を追求した
モノづくりで提案商材に厚み

 トキワは、処方と容器の一体開発で、イノベーション・サステナビリティをテーマにトキワクオリティのメークアイテム約70品目を展示し、来場者には若手研究者らが考案したノベルティも用意している。

 容器のサステナビリティでは、FSC認証木材を用いてプラスチック使用量を削減する機構式ペンシル(レフィル)、ジャー容器を新たに開発した。機構式ペンシル(レフィル)は、トキワ従来品と比較して30~60%削減できる。

 木製のジャー容器は、モチーフに加賀友禅の生地を貼り付け、デザイン性の高いパッケージに仕上げた。加賀友禅とのコラボ容器は「伝統技術の継承・認知向上に少しでも寄与できればと考えている」(同社)といい、開発ストーリーも合わせて紹介していく。

 容器イノベーションでは、外出先で手軽にリップを塗り直せる「キャップレスリップ」を展示する。機構部をすべて内部に設計したスタイリッシュな外観が特徴で、「インクルーシブデザインの視点から、手が不自由な方々の使用感評価も得て開発した」(同社)。

 処方では「高自然由来指数」のマスカラ・リキッドアイライナーや「自然由来指数100%」のリップなどサステナブルな開発製品を展示する。

 イノベーション処方では、高い耐久性・速乾性を持ちながら石鹸で落とせるリキッドアイライナーなど相反する機能を両立させた製品やまつ育機能を付与したアイライナーなども展示する。

 「処方と容器を一体開発できる強みを活かし、より機能性に優れた製品の提供に向けて開発を進めていきたい」(同社)

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > TOA/トキワ、CITE JAPANへの共同出展でグループ連携強化~研究開発の相互補完を促進

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop