アンズコーポレーション、価値共創型で独自性を発揮~「ブランド開発の一貫性」を重視したODMを紹介

粧業日報 2025年5月15日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 自社ブランドの開発ノウハウも活用し「コンセプト開発」を支援
  • 検証と探索のエビデンスに独自性、情報開発にも活かし一貫性を向上
アンズコーポレーション、価値共創型で独自性を発揮~「ブランド開発の一貫性」を重視したODMを紹介

 高機能スキンケアのODM事業を展開するアンズコーポレーションは、「ブランド開発における一貫性」をテーマに「CITE JAPAN 2025」に出展する。

 トレンドの移り変わりが速まる時代性の中、同社は「長く愛用されるブランドづくり」を重視した開発に力を注ぐ。

 ブースでは一貫性の重要な要素として、独自の3D皮膚モデルなどを使った「エビデンス開発」、自社ブランド展開のノウハウを活かした「コンセプト開発」と「情報開発」の3つを掲げ、推進するLTV型のODMモデルを紹介していく。また、3つの開発要素に一貫性を持たせる自社の処方開発・生産技術を紹介する「ポテンシャル」ゾーンも設ける。

自社ブランドの開発ノウハウも
活用し「コンセプト開発」を支援

 「コンセプト開発」ゾーンでは、高機能スキンケアを中心とした自社ブランドを展開している強みを紹介する。同社は、自社直営店舗・EC向けブランド「ララヴィ」や、化粧品専門店など一般流通向けパーソナライズスキンケアブランド「アダート」、訪問販売ブランドなどを展開している。

 自社ブランドを展開しながらOEM事業を展開する企業やODMモデルを打ち出す企業は少なくないが、様々な販売チャネル向けの自社ブランドを展開しているODM企業は極めて稀である。

 同社は、各ブランドの開発ノウハウを、ODMにも活用して顧客のブランドづくりをサポートする。自社ブランド、共同開発ブランドを体験できるコーナーを設け、コンセプトの立案やブランドストーリーの構築から一緒に取り組む事例も紹介する。

 TV通販向けのブランド開発の事例では、共同開発ブランドとして同社の開発者がブランドアンバサダーとなり、TV通販番組に出演して一緒にブランド育成を図っていることを紹介する。

 「自社ブランドを通じて、コンセプト開発からエビデンス開発、情報開発までの一貫性を持つ当社のブランドを体感していただき、お客様の『つくりたい』に応えられるODMメーカーとして認知度を高めていく」(同社)

検証と探索のエビデンスに独自性、
情報開発にも活かし一貫性を向上

 「エビデンス開発」では、独自の3D皮膚モデルを使った評価試験や60種類以上のヒトによる評価試験など自社保有の試験法を用いて、「検証」と「探索」の2種類のエビデンスで独自性を見出している。

 「エビデンスに対する検証欲や探索欲こそ、モノづくりの醍醐味であり、当社と一緒に取り組むことで可能な価値づくりを紹介していく」(同社)

 「検証のエビデンス」では、処方開発の各段階で、機能性や能力値を確認しながら開発を進めることが可能だ。同社で一貫して行えるため、商品開発のスピードアップも図れるが、一緒に取り組む企業の多くは「エビデンスにこだわり、より高みを目指して検証を続ける傾向にある」(同社)という。市場競争が激しくなる中、今後も検証のエビデンスの需要が高まると捉え、ブースでも3D皮膚モデルを用いて競合品との相対比較などを行える評価のバリエーションも紹介していく。

 もう1つの「探索のエビデンス」では、独自原料の開発などの事例を紹介する。

 広告表現の制限が厳しくなっているEC・D2Cブランドを中心に、独自原料の開発で依頼や相談が増え、「複数の企業と原料開発プロジェクトが進んでいる」(同社)。

 独自原料の開発案件では、これまで捨てられていた廃棄素材に美容成分として価値を見出したいといったアップサイクルな取り組みの相談・依頼が増えている。エビデンス開発で肌への有効性を見出し、環境配慮と美肌効果を両立した、オリジナルのアップサイクル原料として化粧品に配合することで、原料開発ストーリーがコンセプト開発を補強し、情報開発にも有効に作用する。

 原料開発ストーリーを情報開発に活かすことで、美容部員やインフルエンサーといった販売者が商品への愛着を深め、自信をもって推奨できるようになる。「情報開発」ゾーンでは情報開発の事例も紹介する。

 「情報開発も、コンセプト開発やエビデンス開発と同様に、開発初期の段階から取り組むことの重要性を伝えていきたい」(同社)

 情報開発ブースでは、探索のエビデンスの自社活用事例として、全国各地の温泉水を相対比較し、肌に有効なミネラル成分の相対評価を行った取り組みも紹介する。この温泉水の検証・探索エビデンスをもとに、独自に仮説を立てて化粧品開発を進めている。

 また、ブース内には、ブランド開発の3要素の一貫性を高める自社の処方開発・生産能力を紹介する「ポテンシャル」ゾーンも設ける。

 「ブース内で4つのゾーンを体験していただくことで、『一貫性のあるブランド』への共感と、『一貫性のあるブランド開発』を実現するODMメーカーとしての信頼を高めていきたい」(同社)

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > アンズコーポレーション、価値共創型で独自性を発揮~「ブランド開発の一貫性」を重視したODMを紹介

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop