JTS、京大が他大学と共同開発した次世代型原料2品を新たに発売

週刊粧業 2025年5月12日号 23ページ

JTS、京大が他大学と共同開発した次世代型原料2品を新たに発売

 JTSは、大学・研究機関との連携を強化し、大学発の化粧品原料のラインナップを拡充する。出展する「CITE JAPAN 2025」では、京都大学が開発した新規化粧品原料として「京姫」と「RANa」の2つの化粧品原料を紹介する。2原料とも技術発表を行う。

 「京姫」(化粧品表示名称=アミノホスホノ酪酸アルギニン)は、京大発ベンチャーのナールスコーポレーションが、理化学研究所との共同研究により開発したエイジングケア向けの化粧品原料。肌に備わる自己防御システムを正常な働きに誘導することで、慢性炎症(インフラメイジング)などのストレスに対し、回復力や抵抗力を高めて、肌の健やかさと美しさを取り戻すメカニズムを持つ。

 技術発表では、肌の「潤育メカニズム」として「乾燥性インフラメイジング対策」をテーマに発表も行う。

 もう1つの新規原料「RANa」は、京都大学と帝京科学大学の教授が共同開発したバラ生花由来セラミドリッチエクソソームで、次世代型エクソソームとして紹介していく。

 「RANa(Rose Apoplast-derived Nanopartcile)」は、バラ生花より細胞破砕を経ることなく抽出した高純度なアポプラスト由来エクソソーム(植物由来細胞外小胞)で、脂質膜の網羅解析により、不飽和脂肪酸を豊富に含むことを発見し、高い抗酸化活性など様々な肌への効果を示すことが確認された。

 また、細胞外小胞である「RANa」の細胞内に取り込まれる特性を利用することで、素材本来の効果の発現に加え、他の有効成分の内包や複合化による相乗効果も期待できる。技術発表では「次世代美容に向けたローズセラミドエクソソーム研究の最前線」をテーマに、「RANa」を紹介していく。

 また、「RANa」は廃棄されるロスフラワーを原料としており、サステナブルなSDGs対応原料として、エシカルな化粧品企画・開発にも適応する化粧品原料として紹介していく。

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