アンチエイジングは、ヒト幹細胞培養液を日本に初めて導入し、現在も化粧品原料として提供を続けている。
今回は、「STOP老化」をテーマに、浸透型NMN誘導体「Pentide-NMN」や、Pentide-NMNとリポソーム化したヒト幹細胞培養液を組み合わせて濃縮エクソソームを添加した「RS Liposome 3.0E NMN」をメインに展示する。
NMNはサプリメントとしてよく知られている一方で、化粧品原料としての活用については、安定性や皮膚浸透性の低さをはじめとした多くの課題があった。特許による制限もあったことから、化粧品へのNMNの配合事例は限られたものとなっていた。
同社が提案する「Pentide-NMN」は、浸透型ペプチドをビタミンCの安定に用いた原料「Pentide-C」の技術を応用した原料で、細胞膜への吸着性が高く、受容体への接触率向上を図っているため、細胞内へ取り込まれやすくなっている。塗布すると皮膚へ浸透し、皮膚細胞などの組織内でNMNへ変換され、その後NAD+に変換されることで、さまざまな効果をもたらす。
NMNの課題であった安定性については、試験により高い安定性を維持していることが確認できている。皮膚浸透性については、人工皮膚モデルにおける皮膚透過率実験を行い、優秀な皮膚透過性が確認された。
特許による制限についても、Pentide-NMNは独自で特許申請中であり、既に化粧品の表示名称として登録されている通常のNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とは完全に別の物質として登録されている。これにより、特許に縛られることなく、使用ができるようになっている。
「RS Liposome 3.0E NMN」は、Pentide-NMNと、ヒト幹細胞培養液「RemyStem」を組み合わせ、濃縮エクソソームを添加したもので、全成分表示にも「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」と記載することができる。
RemyStemは、同社で取り揃えている全てのヒト幹細胞培養液の起点となっている原料で、純粋な100%のヒト幹細胞培養液に、品質保持のため3%の1,2-ヘキサンジオールを添加している。
NMNとエクソソームは、いずれも老化の改善効果が期待されているが、異なる作用機序で細胞の老化抑制を行っていると考えられている。このことから、ヒト幹細胞培養液とNMNを組み合わせることにより、老化改善について大きな相乗効果が期待できるといえる。
「Pentide-NMN」と「RS Liposome 3.0E NMN」は、昨年2月に発売を開始以降、好評を博しており、既に20社以上での採用実績があるという。
技術発表では、化粧品原料としてのNMNの効果について、この2原料の試験データを踏まえながら発表する。
この記事は週刊粧業 2025年5月12日号 16ページ 掲載
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