ホルス、グループ35周年の節目に原料と製品をリンクさせた提案も

週刊粧業 2025年5月12日号 14ページ

ホルス、グループ35周年の節目に原料と製品をリンクさせた提案も

 化粧品の原料開発からOEM・消費者向け販売をグループで手掛けるホルスは、今年で創立35周年を迎える。CITE JAPAN 2025では、従来よりもブースを拡大し、これまでの同社の歩みを振り返るパネルを設置するとともに、最新原料から定番原料まで幅広く紹介する。

 「毛根幹細胞エクソソーム」は、日本人由来の毛根幹細胞を培養して得られる上清液由来成分で、毛周期と呼ばれるヘアサイクルのうち、成長期だけなく退行期や休止期にもアプローチする。毛髪の成長のほか、ヘアサイクルの正常化が期待できる。

 新規で表示名称「ヒト毛根由来幹細胞エクソソーム」を取得していることから、世界初原料として訴求することができ、英語のINCIについても取得が見込まれている。エクソソームを定量することにより、「エクソソーム」を表記しての訴求も可能になった。

 同原料はヒト試験によるデータを既に取得済みだが、城西大学と提携し、細胞レベルでの基礎データも新たに取得した。

 「細胞に対するエクソソームの作用機序については、医療分野やエクソソームに関する研究者の間でもまだ明らかになっていない部分が多い。産学共同研究によって得られたデータを活用しながら、積極的に提案していく」(同社)

 「サイタイ血幹細胞エクソソーム」は、ヒトの中で最も若い細胞であるサイタイ(へその緒)血由来の幹細胞を培養して得た上清液を使用している。上清液中に含まれる「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」を確認することで、表示名中に「エクソソーム」の表記を可能にした。

 同原料中の成分「ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液」も、表示名称およびINCIを世界で初めて取得した。「サイタイ血幹細胞エクソソーム」とともに記載することで、「幹細胞」と「エクソソーム」という2つの特徴を同時に訴求することができる。

 毛根幹細胞エクソソームとサイタイ血幹細胞エクソソームは、技術発表も予定している。三井幸雄代表取締役が登壇して、それぞれの特長や効果を紹介する。

 そのほかの注目原料として、「羊膜エキス」をアピールする。

 羊膜は、創傷治癒や抗炎症効果を有しており、再生医療の分野を中心に活用が進んでいる。同社では、化粧品や健康食品向けに高付加価値原料として展開することを見据え羊膜の研究プロジェクトを立ち上げた。医療分野に基づいたデータ取得に取り組んでおり、展示ブースでも研究内容の紹介を予定しているという。

 最新の研究データを踏まえた提案を進める一方で、同社はグループとしてOEMや消費者向け販売も手掛けていることから、原料と製品をリンクさせた形での展示も行う。

 岡山県産の清水白桃とマスカット・オブ・アレキサンドリアの葉から抽出した植物エキスである「白桃リーフエキス」と「アレキリーフエキス」は、これまでは原料としての提案が中心だったが、処方に組み込んだ際の効果に関する試験データを取得したことから、処方や剤型とセットで提案していく。

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