blanche étoileの濱田マサル社長は、メークアップアーティストとしての活動を経て同社を設立した。自ら講師となってメークレッスンを行い、そこで集めた資金をもとに商品を開発し、次々と商品をヒットに導き、そのサイクルを繰り返すことで商品ラインナップを拡充してきた。
現在は自社ブランドを複数展開し、直営店舗も10年以上にわたり継続するまでに成長している。
このような背景から、金型や新商品にかかる費用は、すべて現金で前払いしている。常に「身の丈」を意識した事業規模を保ち、これまで一度も借り入れを行ったことがないという。
「メークアップアーティストとして活動していた当時は、常に『仕事を待つ』という、ほぼ100%受け身の立場であることに違和感を抱いていた。業界に漂う、あからさまなパワーバランスにも居心地の悪さを感じていた。理想は、どちらか一方が頭を下げる関係ではなく、双方にとって利益があるときに、自然と『同時に頭を下げ合う』関係性だと考えている」(濱田社長)
卸売展開を行わず、広告出稿もしていない姿勢からも、対等な関係を重んじるスタンスがうかがえる。「誰かに頼り続けることに費やすくらいなら、より良いものづくりに労力を注ぎたい」という考えが根底にあるため、売上至上主義を取っていないという。
「創業当初から、『良い商品を生み出したいという意識さえ失わなければ、会社は自然と続いていく』と信じてきたし、13年経った今もその思いは変わらない。むしろ、変えなかったからこそ今があると思っている。
私は会社を大きくしたいのではなく、『良いものをつくり続けたい』だけ。化粧品に限らず、ジュエリーや服、内装デザインまで、つくることそのものへの関心は尽きない。これからもクリエイティビティを追求しながら、心から納得できる『ものづくり』を続けていきたい」(濱田社長)
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この記事は粧業日報 2025年6月12日号 2ページ 掲載
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