NISSHA、特許取得のマイクロニードルパッチで付加価値化

週刊粧業 2025年6月16日号 6ページ

NISSHA、特許取得のマイクロニードルパッチで付加価値化

 NISSHAは、針のパフォーマンス最大化と肌への負担軽減を両立した独自開発のマイクロニードルパッチを用いた化粧品OEM事業で、睡眠の質を向上する香り付きタイプ(“香る”マイクロニードルパッチ)など付加価値のある製品開発を推進する。

 マイクロニードルパッチは、貼って寝るだけで高い美容効果が期待できる特徴から、タイパ(タイムパフォーマンス)訴求がしやすい商材として認知度が高まり、マイクロニードルパッチをシリーズのラインナップに加えるブランドも増えてきている。

 市場認知の拡大とともに、同社独自のニードル形状への理解が深まり、製品受注は増えている。マイクロニードルパッチOEM事業における2021年~2024年の3年間の年平均成長率は15%以上で好調に推移した。

 同社のニードル形状「Softip」(特許第6023752号)は、先端がフラットで円錐台形のため、折れにくく痛みを感じにくい。また、先端の形状に加え、真皮に到達しない針の長さに設計することで、角層を傷つけずに角層最深部に美容成分を届けることが可能だ。針の密度、すなわち本数にもこだわっている。

 新たに開発した「“香る”マイクロニードルパッチ」は、独自のマイクロニードル技術に、ラベンダーやゼラニウムなどの香り成分を融合させて、睡眠の質向上と美容効果の両立を目指した。香りによる睡眠の質改善に関するエビデンスも取得しており、「就寝美容」のコンセプト訴求力を高めることができる。

 マイクロニードルパッチの付加価値化では、部門間連携も図り、シナジーを生み出していく。

 同社は、環境にやさしい素材と多様な成形技術を組み合わせ、サステナブル成形品ブランド「ecosense molding」を手がけるなど、プラスチックに代わる環境素材を用いたパッケージや製品を提供する事業も展開している。

 「PCBU事業開発部 化粧品グループにおいても、サステナブル視点を持ってマイクロニードルパッチを開発し、グローバル展開にも対応していく」(同社)

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