2025年BeautyTechの最新動向、生成AIなど先端テクノロジーが飛躍的に進化

C&T 2025年6月16日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 「生成AI」などに象徴される先端テクノロジーの飛躍的な進化
  • 「生成AI」「統合データ基盤」「AI美容部員」「α世代」に注目
  • 次のゲームチェンジャーは「ロボティクス」日本の化粧品原料が秘める可能性に期待
2025年BeautyTechの最新動向、生成AIなど先端テクノロジーが飛躍的に進化

 生成AI(人工知能)や量子コンピュータなどをはじめとする先端テクノロジーが昨今、驚くべきスピードで進化を遂げ、化粧品業界においては「トレンド分析による需要予測」「顧客レビューやSNSデータからのインサイト抽出」「成分の組み合わせパターンの自動生成」「商品名やキャッチコピーの自動提案」など様々な場面で活用する動きが広がっている。

 その一例として、今特集で取材協力を得たコーセーでは今年5月16日、世界で初めて量子コンピュータを用いて計算した化粧品処方によって、毛穴の角栓への最適なアプローチを追求したクレンジング美容液「コスメデコルテ AQ 毛穴美容液オイル」を発売した。

 同処方を生み出したコーセー研究所の帯金駿氏は、「1000億通り以上に及ぶ無数の成分とその配合量の組み合わせから安全などの制約条件を満たしつつ、目標品質に最適な化粧品処方を高速に生成するためには効率的な計算が必要で、数理的に様々な観点から課題を整理して独自のアルゴリズムを開発した。発展途上の量子コンピューティング技術を用いて今回製品化まで実現できたことは非常に大きな一歩だ」と語っている。

 今特集ではこのほか、The 5th Japan BeautyTech Awardsで準大賞を受賞したモーンガータの「SminkArt」の概要や取り組みを紹介する。さらに、同アワードでファイナリストに選出された花王の「回収したCO₂を活用した植物工場『SMART GARDEN』を構築し、高純度・高効能な植物エキスを生産、自社化粧品への展開と外販をめざす取り組み」と、ポーラの「APEX」をそれぞれ取材した。

 さらに、アイスタイルの矢野貴久子BeautyTech.jp編集長に、美容分野における注目のトレンド(生成AI、統合データ基盤、AI美容部員、α世代、ロボティクス(マルチモーダルAI)、日本発の化粧品原料の可能性など)をもとに、BeautyTechの最新動向と今後の展望について話を伺った。

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