2024年09月09日発行 1,6~9ページ掲載
卸売業は価格改定の浸透によって、業種を越えて売上高・利益とも堅調に推移している。エネルギーコストや人件費、物流費の高騰を売上総利益の拡大で吸収している状況だ。一時的に円高となったものの、資源不足などによって値上げは収まらず、人件費や物流費をはじめコスト増も続くことが想定される。一方、賃上げによる所得増の実感はなく、消費マインドが低迷している。価格改定によって1品単価はアップしているものの、購買数量の減少が懸念される。卸売業としては新しい収益源の確保に向けた事業領域の開拓と、IT・DXを駆使したコスト構造改革が迫られる。
■特集/全国卸業界~新事業開拓とコスト構造改革が課題
◎PALTAC~新規事業の創出と海外展開を強化、大阪府に次世代型センターを計画
◎あらた~基盤づくりのための投資を継続、次世代を見据え中国事業を育成
◎中央物産~消費低迷やコスト増が懸念、物流費比率の最小化に挑戦
◎井田両国堂~営業・物流拠点の拡大で効率化、プロジェクト陳列で楽しい売場を
◎J-NET中央~文具のプラスとの連携を強化、消費者が求めるものを懸命に発掘
◎大木ヘルスケアホールディングス~女性活躍推進に向けて強化、不動在庫を減らす取り組みも
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