こちらのコーナーでは、2023年の化粧品業界の振り返りと化粧品出荷統計の各月の推移についてまとめています。
【週刊粧業】2023年週刊粧業選定・化粧品日用品業界10大ニュース
⑴ マスク着用ルール緩和で市場は回復基調に
⑵ 円安追い風にインバウンドが回復の兆し
⑶ 業界あげて環境問題や社会課題の解決へ
⑷「ステマ」が景表法で規制対象に
⑸ シワ改善化粧品は新規有効成分の導入進む
⑹ コスメロス削減に向けた企業間連携が加速
⑺ 韓国コスメを中心にアジアンコスメが好調
⑻ 市況の回復を受けてOEM各社の業績は好調
⑼ 値上げラッシュの余波でプチプラへシフト
⑽ 人流回復で都市型ドラッグストアが復調
(番外)IFSCC2023で日本企業が躍進
(番外)原料・容器で「環境配慮+機能性」が台頭
2023年の化粧品業界は、さまざまな課題に直面しながらも、新たな成長の機会を見出した年となりました。主要なトピックについて解説していきます。
1. 国内外観光客の回復とインバウンド需要
パンデミック後の旅行制限緩和により、特に中国や韓国などのアジア諸国からの観光客が増加しました。この結果、免税店や主要都市の百貨店では高級化粧品の売上が増え、インバウンド需要がやや復活しました。
2. クリーンビューティーとサステナビリティの重要性の高まり
2023年には、消費者の環境意識がさらに高まり、化粧品ブランドもサステナビリティを重視した製品を多く展開しました。クリーンビューティー(有害な化学成分を排除した製品)や、プラスチックフリー包装、リサイクル可能な素材の使用が広がり、多くの企業が環境への取り組みを強化しました。
3. デジタル化とパーソナライズドサービスの進化
デジタル技術の進化により、AIやAR(拡張現実)を活用したパーソナライズドサービスが注目されました。消費者がスマートフォンを通じて自分の肌の状態を分析し、最適なスキンケア商品を提案するサービスや、バーチャルメイクアップ体験が提供されました。これにより、オンラインショッピングがさらに便利になり、消費者体験の質が向上しました。
4. メンズ美容市場の拡大
メンズ美容市場も2023年に大きく成長しました。男性向けのスキンケア製品やメイクアップアイテムが増加し、美容意識が高まる男性層に支持されました。SNSやインフルエンサーの影響もあり、男性用の美容製品がさらに多様化し、一般的な市場トレンドとして定着しました。
5. 日本ブランドのグローバル展開
国内市場の成熟に伴い、大手ブランドが、海外市場へのさらなる展開を進めました。特に、アジア市場や北米市場でのプレゼンス強化が進み、日本の伝統的な美容技術や品質に対する信頼が、世界中で評価されています。
2023年の化粧品業界は、パンデミック後の回復とともに、インバウンド需要、サステナビリティ、デジタル化、メンズ美容市場の拡大といった多様な要因に支えられ、安定した成長を見せました。日本ブランドのグローバル展開も進み、国内外での影響力が高まる一方で、環境配慮やパーソナライズドサービスの提供が今後の課題となりそうです。
⑴ マスク着用ルール緩和で市場は回復基調に ⑵ 円安追い風にインバウンドが回復の兆し ⑶ 業界あげて環境問題や社会課題の解決へ ⑷「ステマ」が景表法で規制対象に ⑸ シワ改善化粧品は新規有効成分の導入進む ⑹ コスメロス削減に向けた企業間連携が加速 ⑺ 韓国コスメを中心にアジアンコスメが好調 ⑻ 市況の回復を受けてOEM各社の業績は好調 ⑼ 値上げラッシュの余波でプチプラへシフト ⑽ 人流回復で都市型ドラッグストアが復調 (番 外)IFSCC2023で日本企業が躍進 (番 外)原料・容器で「環境配慮+機能性」が台頭
2023年国内化粧品市場は訪日客を含めた人流増加により、全体的に回復基調が強まっている。3月中旬以降はマスク着用の自由化でリップを中心にメークアップの需要も高まっている。日用品も同様に、回復傾向にある。大手を中心とした上場各社は再び成長軌道に乗せることができているのか。化粧品・日用品の企業調査・分析する三菱UFJモルガン・スタンレー証券・インベストメントリサーチ部の佐藤和佳子シニアアナリストに、今後の業界展望と合わせて話を聞いた。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年1月の化粧品出荷額は前年同月比0.8%減の826億7100万円となり、7カ月連続でマイナスとなった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年2月の化粧品出荷額は前年同月比2.7%増の956億4800万円となり、8カ月ぶりのプラス成長となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年3月の化粧品出荷額は前年同月比5.0%増の1206億6400万円となり、2カ月連続でプラス成長となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年4月の化粧品出荷額は前年同月比2.1%減の1111億3900万円となり、3カ月ぶりのマイナスとなった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年5月の化粧品出荷額は前年同月比4.9%増の999億9800万円となり、2カ月ぶりのプラス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年6月の化粧品出荷額は前年同月比1.5%増の1092億円となり、2カ月連続のプラス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年7月の化粧品出荷額は前年同月比4.9%増の1081億1900万円となり、3カ月連続のプラス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年8月の化粧品出荷額は前年同月比1.1%減の1052億2900万円となり、4カ月ぶりのマイナス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年9月の化粧品出荷額は前年同月比2.2%増の1105億1500万円となり、2カ月ぶりのプラスとなった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年10月の化粧品出荷額は前年同月比1.9%増の1100億1300万円となり、2カ月連続のプラス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年11月の化粧品出荷額は前年同月比2.7%増の1171億4200万円となり、3カ月連続のプラス推移となった。
経済産業省が発表した生産動態統計によると、2023年12月の化粧品出荷額は前年同月比3.2%増の1216億900万円となり、4カ月連続でプラスとなった。
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