フェイスラボ(本社=静岡県袋井市、朝比奈謙太社長)では、関東圏における新規取引先の開拓が順調に進んでいることに加え、インバウンド需要を背景にした既存取引先からの受注が拡大傾向にあることから、2015年9月期の業績は堅調に推移している。
最近では、薬用美白成分「トラネキサム酸」を配合したスキンケアアイテムで引き合いが増えている。さらに、グループ会社(エフシー中央薬理研究所、創美健研究所)の小ロット対応力・技術開発力を駆使し、化粧品・健康食品については一括で受託できる体制を強化することにより、メークやサプリメントでも受注を着実に増やしている。
取引先の中国進出支援を後押しすべく2013年11月にスタートした「天猫プラットフォーム事業」では、多額の費用や煩雑な手続きを回避しつつ中国国内に製品を流通させることができるといった本来の活用法のほかに、「ニッチを狙いすぎて日本国内では売上げが期待していたほど伸びなかったアイテムが中国でヒット商品に変身するといった事例が増えている」(朝比奈社長)という。
今後は、取引先の在庫リスク軽減といった観点からも利用価値の高いサービスとしてアピールしていき、来期中にはネット販売と卸を含めて月商1000万円をクリアしていきたい考えだ。
また来年末には、中国事業が軌道に乗ることを前提に、東京に次いで2カ所目となる営業所を福岡に開設し、セミナーを開催するなどして認知度向上に努めていく。
さらに、独自原料の提案・独自技術の開発に向けた人員の増強や、工場の増設・フレキシブルな生産体制の確立により、難易度の高い依頼への対応力を高め、顧客満足度の向上も図っていく。
なお、初出展となったCITE Japanでは、グループ会社・創美健研究所とのシナジーにより実現する「健食もできる化粧品OEMメーカー」という特徴を全面に打ち出し、独自技術や得意とする技術を十分にアピールできたという。
この記事は週刊粧業 2015年8月24日号 10ページ 掲載
■2014年度化粧品メーカー売上高上位30社調査~30位圏内、過半数が前年度実績上回る ■ランクアップ、店販が予想上回る快調スタート~計画比5倍の約250店に拡大、新客獲得で成果 ◎将来的には10億・550店へ、商品ラインナップも拡充 ◎10期目の今期は売上高70億円へ、様々な挑戦で当初計画から上ブレ ■資生堂、シンガポールにアジア地域本社設立~6地域...
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