ビューティショップこしじや、化粧品を二の次に「方法」を売る専門店

週刊粧業 2016年5月23日号 7ページ

カンタンに言うと

ビューティショップこしじや、化粧品を二の次に「方法」を売る専門店
 化粧品店を名乗る前は「よろづ屋」として店を構え、リヤカーに商品を積んで売り歩いていた。そんな歴史を持つビューティショップこしじやは、コーセーの販売では地域でもトップを誇っていた過去がある。

 しかし時代とともに最寄りの京成小岩駅付近はJR小岩駅も含めて大型スーパーやドラッグストアが林立する地域へと変貌を遂げ、小さな個人店は対抗することさえ難しくなった。

 それでも同店は地域の女性の美を支えているという矜持によって、店を開き続けている。店主の谷澤信昭氏に話を伺った。

知識ゼロから化粧品店を経営
かつてはコーセー売上トップも

 ビューティショップこしじやは、昭和33(1958)年、谷澤店長の父親が雑貨店として開業したことから始まる。当時、物資に乏しい時代でもあったため、リヤカーに荷を積んで1つ10円で売り歩いていたこともあったという。

 そうして地域を練り歩いているうちに店が知れ渡り、お客が店にも来るようになった。モノが少ない中で、布団も売って何でも屋として生計を立てていた。

 それから数年後、江戸川に支店を開店し、石油配達も行いながら、地域の人との関係づくりに注力した。

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