粧業日報 2024年5月2日号 1ページ
カンタンに言うと
資生堂 みらい開発研究所 向江志朗研究員は、2024年3月にインドで開催されたアジア化粧品技術者会(ASCS)ゴア大会2024にて、「高周波超音波顕微鏡による真皮コラーゲンネットワークの非侵襲的評価」というテーマで発表し、デジタルポスター発表で「1等賞」を受賞した。
ASCSはアジア地域における化粧品技術の向上と化粧品産業の一層の発展を図り、技術と文化の積極的な交流を通じて相互連携を深めることを目的として設立された団体で、2年に1度開催される国際学術大会において、化粧品関連分野の研究の一層の発展と活性化を目的とし、最も優れたデジタルポスター発表に対しては1等賞を贈呈している。
これまでの研究では、コラーゲンのミクロな線維の性質を捉えることはできていたが、マクロな網目構造の可視化や評価する手法はほとんどなされていなかったことから、高周波の超音波顕微鏡を使用し、コラーゲンの網目構造の新しい解析技術を開発した。
この技術により、これまで主に二次元で局所的にしか捉えることができなかった真皮層の弾性成分を三次元的に広範囲で可視化し、コラーゲンの網目構造を密度と太さで定量評価することに成功した。その結果、頬において、年齢とともにコラーゲンの網目構造の密度が低下し、網の太さが細くなっていることが明らかになった。
この新しい解析技術を用いて、今後、肌のハリの低下やシワ形成の新たなメカニズムの解明や、エイジングケアアプローチのこれまでにないソリューション開発に活かしていく。
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この記事は粧業日報 2024年5月2日号 1ページ 掲載
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