コーセー、東京エレクトロンデバイスと共同で「CES」に出展

粧業日報 2024年11月21日号 6ページ

2024年11月21日 10:00

粧業日報制度品メーカー

カンタンに言うと

プロジェクションマッピングによる複合現実メークの商業化を決定

　コーセーは、東京エレクトロンデバイスとともに、2025年1月7～10日にアメリカ・ラスベガスにて開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」に共同出展する。

　今回は2023年の出展と同様に、高速プロジェクションマッピングによって誰でも一瞬で、顔の動きに自然に追従するメーク体験ができるMR（Mixed Reality、複合現実）メイクシミュレーションを提供する。ブースではメーク体験から商品購入までの流れをサービスとして導入するための商談が可能だ。

　CESは世界中から最先端のプロダクトが集うテクノロジー見本市であり、2024年には展示ブース4300以上、来場者のべ13万人以上となった大規模イベント。同社では2023年に初出展し、高速プロジェクションマッピングによるMRメイクシミュレーション体験を提供したところ、1200名を超える来場者の多くから好評を得ることができた。

　そのため同社では、このサービスはメークの新しい可能性を切り拓き、エンターテイメントなど多方面での応用価値を秘めていると判断し、商業化に向けた検討を進めてきた。日本国内の直営店では、その人に合わせたメーク提案につなげており、その知見を活かしたサービスとして拡販を目指す。

　今回、サービスの基幹パーツとなる特殊なプロジェクターを提供する東京エレクトロンデバイス社と共同で、グローバルにおいてサービスの体験と商談可能な「CES 2025」に出展する。このブースで得た反応をもとにさらにサービスの拡充を図るとともに、美容以外の分野も含めて商業性の拡がりを検討していく。

　MRメイクシミュレーションは、ブース内に座ってパネルを操作するだけで、一瞬で自分の顔にメークを投影できる。この技術はコーセーと東京科学大学工学院情報通信系渡辺義浩研究室が協同開発したものであり、同サービスは2022年８月からコーセーのコンセプトストア「Maison KOSÉ 銀座」にて展開している。