資生堂は、トップレベルの知識と技術を持つ美のトップスペシャリスト(SHISEIDO BEAUTY SPECIALIST)による研修ビジネス「Beauty & Self Produce Program(ビューティ&セルフプロデュースプログラム)」を2024年4月に本格稼働してから約半年を迎えるが、ラグジュアリーブランドやカーディーラーなど高額商品を扱う企業や、保険会社や金融機関など接客力を強みとする企業からの研修プログラムへの申し込みや問い合わせが想定以上に寄せられおり、研修ビジネスの立ち上げ1年目は順調なスタートを切っている。
また、事前に複数回の打ち合わせを行い、その企業に即した形にアレンジする資生堂の取り組み姿勢は「受講企業から高い評価を得ており、求める人材像を踏まえた研修プログラムを提供していることが新たな申し込みにつながっている。当初はお付き合いのある企業さまを中心に声掛けを行っていたが、最近ではHP経由の問い合わせが増えている」(美容戦略部 美容横断マネジメント室 事業連携グループ 小林陽平氏)という。
11月15日には、SHISEIDO BEAUTY SPECIALISTの矢澤香里氏が講師となり、JR東海リテイリング・プラスに所属する新幹線パーサー10名に対して研修プログラム「第一印象アップコース」(1~10名、120分・27万5000円)を提供した。
主催者を代表して挨拶したJR東海リテイリング・プラス 執行役員 営業本部 副本部長の杉本幸俊氏は「当社グループでは2023年10月末で新幹線でのワゴン販売を終了し、11月からはグリーン車の乗客を対象にスマートフォンを通じて軽食や飲料の注文ができる新サービスを導入するなど、より少ない人員で接客力を高めていく方向に舵を切っている。また、労働力不足が深刻化する中、仕事を通じてステップアップが図れる環境をつくっていくことも求められており、今回、資生堂さまが提供する質の高い研修プログラムを受講していただくことになった。目指すべきパーサー像は『優雅・親しみ・信頼+清潔感』であり、研修プログラムを通じて自身のスキンケア・メーク・ヘア技術を高めるとともに、第一印象を好印象に導くスキルも習得し、職場内で情報共有を進めていって欲しい」と述べた。
続いて、SHISEIDO BEAUTY SPECIALISTの矢澤氏が登壇し、「本日は『優雅・親しみ・信頼+清潔感』がより高まり、皆さんの魅力度をアップできるような2時間にしていきたい。メラビアンの法則によると、コミュニケーションにおいて視覚情報が55%と半数以上を占めている。笑顔が素敵だと、親しみやすかったり、話しかけやすかったり、コミュニケーションがより円滑になる効果のほか、自身の気分も上がるなどミラー効果も期待できる。また、魅力的な顔印象に導くためにはパーソナルカラーや自分にふさわしい清潔感のある化粧方法を知ることも重要だ。本日は化粧水や乳液の効果的な塗布方法や目の下を明るく整えるコンシーラーやファンデーションの使い方、笑顔の要素を演出するチークやリップの使い方、好印象に導く眉の描き方、清潔感・親しみ・信頼感・優雅な印象を与えるヘアスタイリングの方法について実技を交えて解説していきたい」と語った。
その後、矢澤氏が実技と講演を交えてビジネス上の自己演出方法を伝授。接客を通じて長年蓄積してきたおもてなしのノウハウを盛り込みつつ、求める人材像を具現化する化粧方法やその背景にある考え方についてわかりやすく解説した。
参加した新幹線パーサーからは、「グリーン車のお客さまを中心に接客するスタイルに変更が行われて以降、より丁寧にお客さまお一人お一人に向き合うことができるようになり、時間をかけて接遇をさせていただいている。第一印象で好印象を持ってもらうにはメークアップが重要になってくる。今日学んだことを積極的に取り入れ、自信を持って笑顔で接客をし、新幹線の車内をより明るくできるパーサーになりたい」といった前向きなコメントが寄せられた。
この記事は粧業日報 2024年11月21日号 4ページ 掲載
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