資生堂は、第5回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」の応募を2011年9月15日~11月7日まで受け付ける。今年度より同グラントに加え、理系女子支援の取り組みをさらに強化する。
「女性研究者サイエンスグラント」は、次世代の指導的役割を担う女性研究者の育成を目的とした研究助成で、自然科学分野の幅広い研究テーマ(理工 科学系・生命科学系全般)を対象に、2007年度の設立以来、これまでに39名の女性研究者へ研究助成を行ってきた。「大学やプロジェクトではなく、研究 者自身の将来を応援する研究資金」という考えのもと、出産や育児などのライフイベントの際にも研究を継続できるよう、助成金を試薬や実験機器の研究費以外 に「研究補助員の雇用費用」にも充当できる点が特長だ。
また同社では、今年度よりスタートする理系女子支援の取り組みとして、同社若手理系社員が中学、高校を訪問して、自身が理系を選択した経緯や現在 の研究テーマを語り、理系への興味を高めてもらうワークショップを交えた「出前授業」や、歴代受賞者の研究テーマや理系に進んだきっかけなどについてざっ くばらんに語り合うことで、中高生の理系への関心を高め、進路選択の参考としてもらう「サイエンスカフェ」を実施する。
第3回受賞者の矢野陽子氏(近畿大学理工学部准教授)は、「私にとってのターニングポイント」と題し、自身の体験から同グラントの意義を次のように語っている。
「応募前は1年契約の客員教員の身分でしたが、『女性研究者サイエンスグラント』を受賞後にこのグラントを研究推進のための人件費として活用し、 助成期間終了間際には私立大学の准教授へとステップアップすることができました。それまで勤務先の離れた夫と別居婚状態だったこともあり、7歳の娘の育児 と研究との両立に悪戦苦闘していましたが、今回のステップアップにより職場を移り、悩みを解消することができました。年齢を問わず応募できる研究助成はと ても貴重で、私にとってはこのグラントの受賞が大きなターニングポイントになりました。次世代を担う皆さんにも、ぜひ奮ってご応募いただければと思いま す」
助成概要/対象分野=自然科学分野(理工科学分野、生命科学分野いずれも応募可)▽助成金額・件数=100万 円/1件、最大10件まで (年間総額1000万円)▽助成期間=1年間 (第5回=2012年6月~2013年5月)▽助成金の使途=研究費用(試薬代、機器代など)のほか、研究補助員の雇用費用にも充当可▽応募資格=日本国 内の大学・公的研究機関で、自然科学の研究に従事する女性研究者。※年齢、国籍は問わない。※推薦者不要。自由応募による完全公募制。※応募時すでに指導 的役割を担われている研究者(教授、室長等)、大学院生・学生、企業に所属する研究者は除く。
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この記事は粧業日報 掲載
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