イオンリテールは今年4月、イオン鎌取店を核店舗にファッションから飲食、サービスなどの専門店で構成されたショッピングセンター「ゆみ~る鎌取ショッピングセンター」の全館リニューアルを実施した。
今回の大規模改装では、30~40代の若年ファミリー層の集客拡大を図り、核店舗の名称を「イオンスタイル鎌取店」に一新し、H&BC売場のグラムビューティークにおいても「オーガニック」「化粧雑貨」コーナーを新設するなど、ターゲット層の取り込みを積極化している。
「楽しい」「新しい」をテーマに
回遊できる滞在型店舗へ刷新
イオンスタイル鎌取店が店を構える「ゆみ~る鎌取ショッピングセンター」は、JR外房線・鎌取駅至近の場所に位置する。
1994年のオープンから20年以上が経つ同SCでは近年、来店客の高齢化が課題となっていた。今回の大規模リニューアルに至った経緯について、H&BC商品企画本部ビューティ商品部の山本洋子部長は、「店舗近隣は若年ファミリー層が多い立地だが、これまでの来店客層は50~60代が中心だった。
今回の改装を機に、改めて地域に密着した店舗づくりを目指した」と説明する。
イオンスタイル鎌取店のH&BC売場「グラムビューティーク」では、「楽しい」「新しい」を売場のテーマに掲げ、売場の場所と面積は改装前と変わらないものの、品揃えと店内レイアウトを大きく変更した。
「従来の化粧品売場はマスブランドが中心で、トレンドのアイテムがあまりなく、トイレタリー商材も混在していた。今回の改装では30~40代の集客を強化するため、売場編成を化粧品だけに特化し、『オーガニック』『雑貨』コーナーを新設した。
イオンクレジットの販売データによると、オーガニックコーナーの客層は約8割が40代で、改装したことで確実にターゲット客層を取り込めている」(山本氏)
オーガニックコーナーでは化粧品に加え、ナチュラルフードも展開している。このように化粧品と食品を同時展開する売場編成は、「このお店と同時期に改装したレイクタウンも同じ設計で、全国にあるイオンリテールのGMSでも先駆けのレイアウト」(山本氏)だという。
店内では取扱カテゴリーの表示を明確化して商品が選びやすくなったほか、商品の前に豊富なテスターを並べ、自由に試せるスペースも設けた。
「今までマス商品を山積みしていただけの単純な売場編成から、ゆっくり試して回遊できる滞在型店舗へと大きく生まれ変わった。店内ではお試し会などの取り組みも継続して強化を図っていきたい」(山本氏)
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この記事は週刊粧業 2015年10月26日号 35ページ 掲載
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