中国化粧品市場が急成長する中、多くのブランドメーカーや受託メーカーが、中国化粧品市場に進出を果たしておりますが、近年注目を集めているのが、化粧品原料メーカー・商社の中国展開です。
2011年2月の22~24日に、中国最大級の化粧品原料国際展「PCHi」が、深セン市の深セン会展中心で行われました。弊社の現地スタッフによれば、今回の出展者数は243社で過去最高となり、日本からも化粧品原料メーカー・商社が多数出展していたとのことです。
中国化粧品市場は、P&G、ロレアル、資生堂など、日系及び欧米系ブランドメーカーが中心の市場ですが、圧倒的多数を占めるのは、約3000社あると言われているローカルブランドメーカーです。従前のローカルブランドメーカーは、技術力、マーケティング力などが無く、日系原料メーカー・商社の取り扱う原料へのニーズは低いものでしたが、最近では、広東雅倩化粧品、江蘇隆力奇生物科技、上海家化聠合股份、上海自然堂生物科技、上海相宜本草化粧品など、着実に力を付けてきているローカルブランドメーカーも増えています。
浅井潤司
(株)矢野経済研究所主席研究員
2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。
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