第42回 化粧品専門店ルートの動向②

【週刊粧業2013年8月5日号14面にて掲載】

 今回は、ローカル資本の化粧品専門店でチェーン展開を進めている「嬌蘭佳人」「歌詩瑪(COSMART)」の動向をご紹介したいと思います。

①嬌蘭佳人(GIALEN)

 「嬌蘭佳人(GIALEN)」を運営する広州嬌蘭佳人化粧品連鎖有限公司は、2005年に「嬌蘭佳人(GIALEN)」の1号店を出店、2007年から出店スピードを加速させ、2012年12月時点での店舗数は583店舗(うち加盟店61店舗)を展開するまでに成長しています。

 同社の出店は、「ワトソンズ」「セフォラ」といった外資系専門店との競合を避け、1級都市の下級商圏と2級~3級都市においてドミナントを形成する戦略です。今後は、2020年1万店舗(3000店が直営店、7000店が加盟店)という目標実現に向け、3~4級都市や比較的経済活動の活発な県クラスの街にも出店攻勢をかける計画です。

 商品としては、NB品のディスカウントと安価なPB品の取扱によって消費者の支持を得る戦略ですが、今後は2・3級市場におけるハイエンドブランドニーズの高まりに対応すべくハイエンドブランドの導入を積極的に進めるとともに、低価格帯においてPB品比率を上昇させる計画です。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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