【週刊粧業2020年3月2日号4面にて掲載】 アークスの横山清社長は、同社の経営を「八ヶ岳連峰」に例える。一つ一つの山が重なって大きな山を形作るという意味である。 2019年9月には、宮城県南部で9店を展開する「伊藤チェーン」(本部宮城県柴田郡柴田町、売上高125億円)を経営統合した。これによってグループのスーパーマーケットの事業会社は9社となった。 「アークスが目標としているのは、各事業会...
【週刊粧業2020年2月17日号5面にて掲載】 今から20年余り前、週刊粧業の創刊45周年記念特集で、世界最大の化粧品メーカー「ロレアル」を取材した。パリ北部郊外のグリシーにあるロレアル本社で、コンシューマー事業部門を統括するパトリック ラバン副社長にインタビューした。 ラバン副社長は、最高経営責任者のリンゼー オーエン ジョーンズ会長と同じく当時50歳代前半で、濃いブルーのワイシャツにお洒...
【週刊粧業2020年2月10日号12面にて掲載】 ウエルシアホールディングスは、合併に次ぐ合併の繰り返しで成長してきた。同社の前身は、創業者である故 鈴木孝之前会長が1965年、埼玉県春日部市に開業した小さな薬局がスタートである。 その後「グリーンクロス」を設立し、「コア」と合併してドラッグストア「グリーンクロス・コア」を誕生させた。さらに高田薬局、寺島薬局などを次々と傘下に収めて社名も「ウ...
【週刊粧業2020年2月3日号10面にて掲載】 バローホールディングスは、スーパーマーケットを中心に、ドラッグストア、ホームセンター、ペットショップ、さらにスポーツクラブなどいくつもの業態を展開している。対象とする商勢圏は、最近でこそ名古屋市内など都市部への出店も増えているが、基本はあくまでローカル立地である。 「いくつもの競合店を通り抜けて来店してもらうためには、強力なカテゴリーを集積させ...
【週刊粧業2020年1月27日号5面にて掲載】 アメリカの経済誌「Fortune」が、「全米で最も働きがいのある会社ベスト100」を毎年掲載しているが、それに23年連続で選ばれ、2019年は3位にランクされたのが「ウェグマンズ フード マーケット」である。日本の業界関係者のアメリカ視察でもウェグマンズは大人気だ。 ウェグマンズは、ナイヤガラの滝に近い、ニューヨーク州ロチェスターに本部を置く。...
【週刊粧業2020年1月13日号11面にて掲載】 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの経営統合に関する記者会見で、ココカラファインの塚本厚志社長は私の質問に対して次のように答えている。 「経営統合の相手先として最終的にマツモトキヨシホールディングスを選ばれた最も大きな理由は何ですか」 「マツモトキヨシさんの優れた社風と商品開発力が決断の決め手になりました。医薬品、化粧品を主力と...
【週刊粧業2020年1月1日号78面にて掲載】 ライフコーポレーションの清水信次会長が社長だった1990年代初め、一緒にヨーロッパの小売業を15日間視察したことがあった。 「加藤さん、アメリカの小売業を視察するのもよいが、ヨーロッパも負けてはいないよ。今度一緒に見て回らないか」 そこでイギリスのテスコ、フランスのカルフール、ベルギーのデレーズ、オランダのアホールドなどを軒並み視察した。 ロ...
【週刊粧業2019年12月9日号10面にて掲載】 いまから20年近く前、シアトル郊外のイサクアにあるコストコ ホールセールの本部を訪れ、リチャード ギャランティ副社長にインタビューした。 初めて会った当時、彼はまだ30代の若さだったが、既に副社長兼CFO(チーフ ファイナンシャル オフィサー)の要職にあった。驚くことに彼は現在でも全く同じ肩書で同社経営陣の中枢にいる。 コストコは今年8月期決...
【週刊粧業2019年12月2日号4面にて掲載】 ツルハ(現ツルハホールディングス)は2012年4月、念願だった1000店に到達した。それを記念して流通ジャーナルが特集を企画し、鶴羽樹(つるは たつる)社長(当時、現会長)にインタビューした。 「とうとう1000店を突破しましたね」 「私の兄、肇会長(当時、現名誉会長)は、常に現在の20倍をめざすと言い続けてきました。私が入社したときは僅か5店...
【週刊粧業2019年11月25日号11面にて掲載】 八百半デパートが、中国、香港、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、さらにアメリカなどに相次いで進出し、国際流通グループ ヤオハンとして絶頂期を迎えようとしていた1980年代の中頃、流通ジャーナルが同社の総力特集を企画した。 その取材の一環として、同社の創業者である和田カツさんにインタビューした。場所は静岡県熱海市のご自宅で、社長として八百半...
【週刊粧業2019年11月18日号5面にて掲載】 20年近く前になるが、西友がウォルマートと提携して間もなく、西友の広報室長の紹介で、アーカンソー州ベントンビルにあるウォルマート本部を訪れる機会があった。 アーカンソー州は全米でも最も貧しい州の一つで、ベントンビルは州都リトルロックから遠く離れた同州北西の田舎町である。いまはノースウエスト アーカンソーという地方空港が近くにあるが、訪問した当...
【週刊粧業2019年11月11日号4面にて掲載】 セブン-イレブンがまだ50店にも達していなかった時期に、鈴木敏文社長にインタビューした。当時、日本の小売業で夜遅くまで長時間営業しているところはほとんどなかった。 「鈴木さん、午前7時から午後11時まで営業するということは画期的ですね」 「いや加藤さん、私はお客さんに申し訳ないと思っているんです。本当は24時間営業をやらなければならないのです...
【週刊粧業2019年11月4日号5面にて掲載】 私が「週刊粧業」の子会社「流通ジャーナル」に入社したのは今からちょうど50年前の昭和44年(1969年)6月だった。大手化粧品メーカーでの2年余りの勤務を経て、父が経営する会社で働くことにした。 それ以来今日まで、流通小売業界の報道に携わってきた。この間、国内はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、さらにアジアにも頻繁に足を運び、経営トップと膝を交え...
加藤英夫
週刊粧業 顧問(週刊粧業 流通ジャーナル 前会長)
私が週刊粧業の子会社「流通ジャーナル」に入社したのは今からちょうど50年前の昭和44年(1969年)6月だった。この間、国内はもちろんアメリカ・ヨーロッパ・アジアにも頻繁に足を運び、経営トップと膝を交えて語り合ってきた。これまでの国内外の小売経営トップとの交流の中で私なりに感じた彼らの経営に対する真摯な考え方やその生きざまを連載の形で紹介したい。
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