ソフィアリンクス・三原誠史代表インタビュー【化粧品開発・マーケティング戦略編②】

週刊粧業 2018年5月21日号 5ページ

ソフィアリンクス・三原誠史代表インタビュー【化粧品開発・マーケティング戦略編②】
 前回(4月23日号)は、スキンケアの2大ニーズである「保湿」と「美白」について、季節要因を踏まえ6つのセグメント(①通年保湿、②通年美白、③春夏美白、④秋冬保湿、⑤春夏美白&秋冬保湿、⑥通年保湿&美白)に分類し、調査結果から保湿・美白市場の新たなカテゴリーを創出するためのポイントを紹介した。

 今回は、エイジングケア市場における保湿・美白以外の最新トレンドと、複合化するエイジングケア市場に対応した商品開発・ブランド戦略について、ソフィアリンクスの三原誠史代表に解説してもらった。

敏感肌コスメから派生した
「環境ストレス対策」に期待

 ――美白と保湿の2大ニーズ以外にエイジングケア市場では今後、どのようなトレンドが台頭すると予測されますか。

 三原 新たなエイジングのトレンドである「光老化」と「ポリューション」は今後、業界でより一層注目を集めるテーマになるだろう。

 光老化に関しては、UVアイテムを中心に近赤外線やブルーライト、ロングUVAまでカバーできるといった訴求が徐々に広がりを見せており、光老化対策向けの商品として1つのカテゴリーが形成されつつある。

 ただし、「光老化」というキーワードの認識が消費者に浸透しておらず、現在は商品の開発・投入が市場で先行している状態で、消費者に言葉の馴染みがないため、未だ市場が形成されていない状況となっている。

 そのため、今後は「光老化啓発プロジェクト」など消費者意識を啓発していく動きが活発化すれば、市場が徐々に形成されていくだろう。

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