カネボウ化粧品 村上社長、プレステージブランド強化を本格始動

週刊粧業 2020年1月1日号 60ページ

カネボウ化粧品 村上社長、プレステージブランド強化を本格始動
 カネボウ化粧品を含む花王グループでは、2018年5月に化粧品事業における新成長戦略の柱として「グローバルポートフォリオ」を策定し、グローバル戦略ブランド(G11)として「SENSAI」「エスト」「KANEBO」「RMK」「SUQQU」「アスレティア(2019年11月発表)」「SOFINA iP」「モルトンブラウン」「KATE」「フリープラス」「キュレル」を選定した。

 2019年は、花王の骨太で確かなエビデンスと、カネボウ化粧品の五感に訴える感性美を融合させることで、個々のブランドを徹底して磨き上げてきた。

 その結果、2020年に花王グループの化粧品事業で売上3000億円、営業利益率10%と掲げた当初目標を1年前倒しで達成(見込み)するなど、日本をはじめアジア・欧州での存在感を着実に高めている。

 村上由泰社長に今後の戦略について話を伺った。

19年は国内外とも好調に推移
プレステージスキンケアに注力

 ――2018年1月の社長就任から、これまでの2年間を改めて振り返っていただけますか。

 村上 私が花王グループの化粧品事業全体を統括してから2年が経ちました。

 現在は、2018年5月に発表した新成長戦略に沿って、1歩1歩着実に成長に向けた歩みを進めているところです。

 具体的には、「グローバルポートフォリオに基づくブランド育成」「ブランドの立ち位置の明確化」「事業運営体制の刷新」の3つを柱に取り組んでいます。

 成長戦略の一つ目の柱となる「グローバルポートフォリオに基づくブランド育成」についてですが、花王グループではこれまで、5つの事業体(カネボウ化粧品・ソフィーナ・キュレル・エキップ・モルトンブラウン)が独自に運営を行っていました。

 各事業体からチャネルや価格帯、様々なニーズに応えるためにブランドを次々に導入してきた結果、育成という観点から見るとブランド過多の状態に陥っており、ブランドの交通整理が急務でした。

 こうした反省点を踏まえ、グループが展開するブランド全体でポートフォリオを最適化し、ブランドマネジメントの強化を推進してきました。

あと84%

週刊粧業の有料プラン(制限なし)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > カネボウ化粧品 村上社長、プレステージブランド強化を本格始動

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop