日本精化、マスク摩擦のダメージから守る素材やアンチポリューション対応素材を紹介

週刊粧業 2021年5月17日号 19ページ

日本精化、マスク摩擦のダメージから守る素材やアンチポリューション対応素材を紹介
 日本精化は、第10回CITE JAPANにて、「Nature & Future」をテーマに、サステナブルやコロナ対策など多様な原料を展示する。また3演目のセミナーを行い、処方や新知見についても発表する。

 初日の5月19日(16時15分~)にはB会場で、「マスク摩擦に負けない肌、なめらかな髪へと導く『Neosolue₋DiSM』」を紹介する。

 べたつきのない液状オイルで高い抱水性を示し、洗浄後の保湿やキューティクル改善効果等を示す。また皮膚バリア機能も高く、マスク摩擦によるダメージから肌を守る効果も紹介する。

 5月20日は(14時~)C会場で、「体内の抗酸化システムを改善するリピッドテクノロジーの最新知見~待機汚染物資による酸化を受けた肌の老化抑制効果~」を報告する。

 リン脂質のホスファチジルイノシトール(PI)を高配合した植物由来の「PrimeLipid PI」は、保湿・抗酸化・美白・抗シワ等を有し、化粧品医薬部外品、中国規制に対応する。

 今回は新知見として、大気汚染物質によるAhR(芳香族炭化水素受容体)の核内移行の抑制、CYP1A1(代謝酵素遺伝子)の発現やROS(活性酸素)の発生の抑制の他、MMP‐1の発現やコラーゲンの減少抑制効果を紹介する。

 5月21日(11時45分~)にはC会場で、「新規熱伝導性毛髪補修素材『RepairLipid‐DSL』」を提案する。中国規制に対応した植物由来で、加熱反応で髪を補修しハリコシを改善し、軽い仕上がりに導く。透明シャンプーにも配合でき、洗浄後も毛髪のハリコシを維持する。

 ブースでは、サステナブル素材として「ラノリン」を紹介。羊毛から採れる天然脂質を精製して得られる抱水性オイルで、優れた顔料分散性を有する。

 またコレステロールやその誘導体、分岐脂肪酸なども展示する。分岐脂肪酸は、黄色ブドウ球菌の成長抑制や表皮ブドウ球菌の維持等の「選択抗菌性」を確認しており、積極的な紹介を進める。
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