セントラル・コーポレーション、わずか100個からのOEM製造を推進

週刊粧業 2022年8月22日号 10ページ

セントラル・コーポレーション、わずか100個からのOEM製造を推進
 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして、独立を目指す起業家を支援し続けて今年で43年目を迎える。

 コロナ禍での新たな取り組みなどについて、笹山博史社長に話を伺った。

 ――コロナ禍で新たに取り組まれたことはございますか。

 笹山 当社としても、化粧品OEMメーカーとして、微力ながら何かできることはないかと考え、新規起業家や、事業転換を考えている方々のために、小ロットでの製造金額を半額支援させていただいている。

 化粧品事業は全体として減少傾向にあるが、ネットを使っての国内/越境ECはこのコロナ禍で格段に伸びており、化粧品でのネット販売には絶好の機会といえる。

 しかし、「安売り競争が激化する」のがネット販売の宿命であり、本質である。安売りの過当競争が生まれてしまえば、中小の小売事業者が利益を生み出すことは難しい。高値で売れば売れないし、安値で売れば利益がでない。

 つまり、このコロナ禍で成功するためには、ネットであっても仕入れ販売では、結局安売りされるだけなので、完全オリジナルの化粧品の「発売元」になることが、何より重要だ。

 当社では「わずか100個からでも」製造させていただいている。「100個から」ならば、成長する化粧品市場に、ほぼノーリスクで参入することが可能だ。「発売元の地位」を得たうえで、成功への力強い一歩を踏み出していただきたい。

 ――コロナ時代の製造業についてのお考えをお聞かせください。

 笹山 創業来一貫して、「ペイ・イット・フォワード」の信念に基づき、事業展開を行ってきた。「業界の革命児」と呼ばれたこともあるが、一時的な革命では意味がない。いつまでもフロンティア(開拓者)の精神を維持し続け、「レジェンド(伝説)」として完成させ、後世に残したいと考えている。

 そのため、コロナ禍においてもこれまで以上に「常に人のため」を貫き、一生涯をかけて、全力を尽くし、皆さんを支援していく。
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