第38回 「女性が専業主夫を望む時代?」

 約1カ月間、お休みをいただいたおかげで、久し振りにTVを観る機会が増え、驚いたのは芸能人から素人登場まで、料理男子の番組がどれだけあるのか、と思うほど多くなっていたことでした。

 少し前の男の料理ブームはdancyuに特集されるような「そばを打つ」といった大人の男性に向けた本格的なものでしたが、今の料理男子達は、毎日食べられる、主婦がささっと作るような普段ご飯が出来たらいいナ...的気分のようです。

 そして、気楽に美味しいご飯を作ってくれる男子は、料理を習うところまではいかなくても兵四郎のだしを知っていたり、普段ご飯が上手に作れる男のコがモテる時代になりました。「女性にモテたい」と思う男の本能として、彼らは感覚的にそれがわかっているようです。

 先日、高級スーパー成城石井の調味料のコーナーで、フランス人の男性が日本人の彼女に塩を選んであげていました。片言の日本語で20種類はありそうな各国の塩の中から、フランスのゲランド社「フルール・ド・セル」をセレクト。日曜日のランチを彼が作るようでした。さすが、アムールの国フランス。花束が無くても塩ひとつで彼女は満面の笑み。料理男子ここにも登場です。

 80年代に人気だったのは体育会系男子。そしてヤンエグ男子も人気がありました。女性が彼らに求めたものは、専業主婦になった時の「生活の安定」「守ってくれそう」「オシャレ感」などでした。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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