化粧品OEMでかかる費用は? 内訳や初期費用などを解説

化粧品OEMメーカーに依頼する前には、確認・準備することがたくさんあります。そのうちの1つとして、化粧品OEMでかかる費用やその内訳を知ることが挙げられます。

まずは化粧品OEMメーカーに依頼する前に確認・準備すべきこと、化粧品OEMでかかる費用、化粧品業界に新規参入する際の初期費用(小ロットの場合・小ロットでない場合)について見ていきます。


化粧品OEMに依頼する前に確認・準備すべきことは?

1. 目標とコンセプトの明確化

製品コンセプトの確立:どのような化粧品を作りたいのか、ターゲット市場や製品の特徴を明確にします。
ブランドイメージ:ブランドのイメージやコンセプトを明確にし、それに合った製品開発を目指します。

2. 市場調査

競合分析:競合製品や市場のトレンドを調査し、自社製品の差別化ポイントを明確にします。
消費者ニーズの把握:ターゲットとなる消費者のニーズや求められる機能を理解します。

3. ビジネス計画の策定

販売戦略:製品をどのように販売するか、販売チャネルやプロモーション方法を計画します。

4. 製品仕様の決定

成分選定:使用したい成分や避けたい成分をリストアップします。
パッケージデザイン:パッケージのデザインや容器の種類を決定します。

まとめ

これらの基礎的な部分をしっかり作り込んでいかないと競争が激しい化粧品業界で成功を収めることはできません。これらのステップを踏むことで、化粧品OEMメーカーへの依頼をスムーズに進めることができます。また、詳細な計画と準備を行うことで、こだわりのある差別化された品質の高い製品を提供することが可能になります。


化粧品OEMでかかる費用の内訳は?

1. 開発費用

開発費用は新しい製品の開発や既存製品の改良にかかる費用です。

処方開発費:新しい化粧品の処方を開発するための費用です。
試作品製作費:試作品を製作し、テストするための費用です。
特許や商標登録費用:新しい処方やブランド名の特許や商標を取得するための費用です。

2. 原材料費

原材料費は化粧品の製造に必要な成分や材料の費用です。

成分費用:主要な成分や添加物の費用です。
パッケージング材料費:ボトル、キャップ、ラベル、箱などの費用です。

3. 生産費用

生産費用は実際に製品を製造するための費用です。

製造費用:製品を製造するための直接費用です。
充填・包装費用:製品をボトルに充填し、包装するための費用です。

4. 検査・試験費用

検査・試験費用は製品の品質を保証するために必要な検査や試験の費用です。

品質検査費用:製品の品質をチェックするための検査費用です。
安定性試験費用:製品の安定性を確認するための試験費用です。

5. マーケティング・販売費用

マーケティング・販売費用は製品が市場で売れるようにするための費用です。

デザイン費用:パッケージやロゴのデザイン費用です。
広告宣伝費用:製品を宣伝するための広告費用です。

6. その他の費用

その他の費用としては、以下のような項目があります。

物流費用:製品を輸送するための費用です。
管理費用:製品の製造・販売に関わる管理費用です。

まとめ

化粧品OEMの総費用は、これらの項目の合計となります。製品の種類や規模によって異なるため、具体的な費用は化粧品OEMメーカーと詳細に打ち合わせを行うことが重要です。


初期費用は一体いくらぐらいなの?

◎小ロットの場合

新規参入企業が化粧品OEMメーカーに依頼する場合の初期費用は、製品の種類や仕様、メーカーの規模によって大きく異なりますが、小ロットで依頼した場合でも100~200万円が一般的です。中には50万円~で受注する化粧品OEMメーカーも一部にありますが、品質・グレードの低下が懸念されます。

◎小ロットでない場合

新規参入企業が化粧品OEMメーカーに依頼する際の初期費用は、小ロットでない場合は300~500万円程度が一般的です。ただし、製品の種類や仕様、ターゲット市場の規模、OEMメーカーとの契約内容によっては、これ以上の費用がかかる場合もあります。


実際に化粧品OEMメーカーに依頼しましょう

依頼する前に確認・準備することが万端に整い、初期費用が用意できたなら、次のステップとして化粧品OEMメーカーに依頼していきましょう。

1. OEMメーカーの選定・依頼

複数のメーカーに依頼して相性のいい化粧品OEMメーカーを選んでいきます。闇雲に手当たり次第アプローチするよりも複数の化粧品OEMメーカーを紹介するサイトを活用したり、人脈などを駆使して見つけることをおすすめします。自社あるいは1社だけを持ち上げすぎているコンテンツは疑ってかかった方が得策です。

信頼性の確認:複数の化粧品OEMメーカーを比較し、信頼性や実績を確認します。
見積もり取得:化粧品OEMメーカー各社から見積もりを取り、コストやサービス内容を比較します。
工場見学:可能であれば工場を見学し、製造設備や品質管理体制を確認します。

2. 契約の準備

契約内容の確認:製造契約の内容を詳細に確認し、納期や品質保証、トラブル時の対応について明確にします。
知的財産権の確認:特許や商標などの知的財産権に関する取り決めを確認します。

3 サンプル作成とテスト

試作品の作成:化粧品OEMメーカーと協力して試作品を作成し、品質や使用感を確認します。
テストマーケティング:試作品を使ってテストマーケティングを行い、消費者の反応を確認します。

4. 法的準備

規制の確認:製品が国内外の化粧品規制に適合しているか確認します。
成分表示:成分表示やラベル表示が法律に従っているか確認します。

まとめ

これらのステップを踏むことで、化粧品OEMメーカーへの依頼をスムーズに進めることができます。

また、詳細な計画と準備を行うことで、品質の高い製品を効率的に開発・製造することが可能になります。


実際にどの化粧品OEMメーカーに依頼すればいいの?

ブランドの方向性がある程度固まっていないと、化粧品OEMメーカーは本気で向き合ってくれません。そこが固まった段階で化粧品OEMメーカーに依頼するようにしましょう。

このコラムをご覧になっている方の中には、化粧品OEMメーカー探しにお困りの方も少なくないと思います。1つだけアドバイスをさせてください。化粧品OEM各社のホームページを訪問してもいいことしか書いていないので注意してください。

自社あるいは1社だけを持ち上げすぎているコンテンツは疑ってかかった方が得策です。最初のボタンを掛け違えてしまうと、取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。

複数の化粧品OEMメーカーを紹介するコンテンツから選ぶことをおすすめします。

最後に、特徴が際立った信頼できる化粧品OEMメーカーを6社紹介します。「おすすめはこちら」をご参照ください。

おすすめはこちら

TOA株式会社(旧日本コルマー株式会社)

国内最大手OEM/ODMメーカー。基礎化粧品からメイクアップ化粧品まで、ほとんど全ての化粧品を生産することができるのはもちろん、化粧品事業への新規参入やすぐに新製品を市場に展開したいと考えておられる等、あらゆるクライアントニーズにお応えする最も頼もしいパートナー企業であることを心掛けています。

おすすめのポイント

  • あらゆる化粧品の生産が可能
  • 豊かな国際性
  • ワンストップトータルサービス

ホシケミカルズ株式会社【小ロット対応可】

化粧品ビジネスに欠かせない「プラスアルファの付加価値」を提案しています。効果実感の高い処方に、商品のストーリー作り、世界観を演出するための容器デザイン設計、販路に応じたPOP・チラシ制作まで請け負っております。国内4工場体制で安心のサポート体制を構築しております。

おすすめのポイント

  • トータルサポート力
  • 開発力・提案力
  • 原料力・容器力

株式会社天真堂【小ロット対応可】

化粧品OEM事業を軸に、クライアント企業の事業を戦略から商品開発、コールセンターや物流に至るまでトータルサポートしております。原料や処方の開発にも取り組んでおり、独自経皮吸収システム『TEN-DDS』(特許申請済)を使った商品も提供しております。

おすすめのポイント

  • 最適な容器を、小ロット×低コストで
  • ノウハウを活かした売れる商品デザイン
  • 自社運営による最速のロジスティクス

エア・ウォーター・リアライズ株式会社

エアゾール製品、一般充填品、化粧品を主な柱とする総合OEM/ODMメーカーとして、あらゆる産業に製品を供給しています。最大の特長は、その網羅性。大きく人体用品、家庭用品、塗料、工業・自動車用品といった4つのカテゴリすべての分野で事業を展開しているのは、この業界で他にない強みです。

おすすめのポイント

  • 少量から大量生産まで対応した生産供給システムを確立
  • 液体化粧品からエアゾール化粧品まで、幅広い剤型に対応
  • クレンジングオイルやヘアオイルなど、危険物処方にも対応

フェイスラボ株式会社

「内外美容」をテーマに、スキンケアやリップクリーム等の化粧品・医薬部外品と、サプリメント等健康食品の、企画・開発・製造をワンストップで叶えます。また越境EC「天猫」出展サービス、タイ工場製造におけるハラル製品を提供しています。

おすすめのポイント

  • ワンストップの内外美容提案に強み
  • 産学連携の独自素材研究
  • 欧米、アジアを含む多数の輸出実績

フィディカ株式会社

全国のデパート・バラエティショップ・ドラッグストアで自社ブランドを数多く持つ化粧品本舗グループ会社のOEMメーカーです。特にマスカラ、ファンデーション、低刺激スキンケアには定評があり、豊富な実績に基づき幅広く提案させて頂きます。

おすすめのポイント

  • 国内では掛川、長浜に、海外では上海に生産拠点を整備
  • 生産から国内外へのデリバリーまで一貫してサポート
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