花王、洗たく用洗浄強化剤「極ラク汚れはがし」を発売

粧業日報 2024年9月3日号 4ページ

2024年9月3日 11:00

粧業日報日用品メーカー

カンタンに言うと

パナソニックと共同開発、洗たくの「予洗い」の手間を軽減

　花王は10月1日、パナソニックと共同で開発した洗たく用洗浄強化剤「極ラク汚れはがし」（900mL・想定価格1320円）を、花王公式オンラインショップ（My Kao Mall）、一部ECサイトにて発売する。

　「極ラク汚れはがし」は、今秋発売されるパナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129DL」を含む「汚れはがし」コース搭載6機種専用の洗たく用洗浄強化剤。洗剤にプラスして使用することで、つけおき・予洗いが必要となる頑固な蓄積皮脂汚れ、食べこぼし汚れなども洗濯機で落とすことが可能になった。

　近年、共働き家庭は年々増加し、2021年には約7割を占めるようになった。そのため、家事の効率化を求める傾向にあり、約9割の人が「洗たくの手間をできるだけ減らしたい」と考えている。一方で、洗濯機にいれる前につけ置き洗い・予洗いをすることがあると回答している人が約5割いることがわかった。

　多くの人が皮脂汚れ、食べこぼし汚れは通常の洗たくだけでは落とすのは困難だと思っていることから、花王とパナソニックは2021年より洗たくを通じて、くらし・社会をアップデートするきれいの実現を目指し、共同開発をスタートした。

　具体的には、花王の長年にわたる洗たく分野での本質研究の知見と、パナソニックの洗濯機開発の技術力を融合させ、「予洗い」の自動化に着目し、専用剤・専用コースの共同開発を進めた。

　そして今回、約3年半の年月をかけて、「極ラク汚れはがし」を発売するに至った。

　頑固な汚れを落とすことに特化し、汚れを変質させて落としやすい状態にするという発想で開発された。より高い洗浄力を発揮するためには、洗浄強化剤と洗剤の投入タイミングをコントロールする必要があることから、洗濯機の自動投入機能を用いて、投入タイミングと投入量の最適化を図る「汚れはがし」コースを共同開発した。

　「極ラク汚れはがし」と専用コースの組み合わせにより頑固な汚れまでも繊維から引きはがすことが可能となり、つけ置き・予洗いした洗たくと同等の高い洗浄力が実現できた。