ミリオナ化粧品では、北海道の雪解け水の活用や機能性素材の開発に注力している。
阪本雅哉代表取締役に話を伺った。
――「海外対応」についての取り組みを教えてください。
阪本 国内市場だけでは成長が難しくなってきているため、グローバル市場を視野に入れ、海外展開強化に向けた人材育成や教育を進めている。
特に、若年層の労働力が豊富で自由な経済環境が整っているベトナムへの進出を進めている。コロナ禍で進出の動きが一時停止してしまっていたが、コロナが明けてから進出を再開している。
台湾やインドも候補の一つと考えている。インドは今後の成長が見込まれており魅力は大きいが、市場や経済についてわからないことが多いため今後さらなる調査を進めていく。
海外市場に合わせたスピード感をもちつつも、日本のモノづくりにおける高い品質を維持することを心掛けている。
――北海道の雪解け水工場の取り組みが注目を集めています。
阪本 今年3月、冬季は600㎝以上の積雪が観測されることから国の特別豪雪地帯に指定されている北海道美唄市に雪解け水の精製工場を竣工した。
雪解け水の精製は、データセンターのサーバーから発生する廃熱で雪を溶かし、化粧品原料用として製造供給している。さらに、配送コストを削減するため、隣に化粧品工場を設計している。この取り組みは、新たな顧客獲得や地域活性化にもつながっている。
また、この雪解け水は清浄な水源であるためウナギの養殖にも活用されている。養殖ウナギの廃棄物から抽出したコラーゲンやカルシウムを化粧品や食品に使うことで、アップサイクルとして環境に貢献している。
――今後についてお聞かせください。
阪本 下期は、バーム関連製品の成長を目指している。国内市場は厳しい状況にあるが、低コスト・高クオリティな製品開発に取り組むことで競争力を高めていく。
また、当社は様々な業界との関係構築を大切にしている。業界内での信頼関係を築くことで、困った時には互いにサポートし合える体制を整え、スピード感のある製品開発につなげている。
この記事は週刊粧業 2024年9月2日号 8ページ 掲載
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