花王は4月9日、本社で記者会見を開き、澤田道隆取締役(56)を社長に昇格し、尾﨑元規社長(62)が会長に就任する人事を内定したと発表した。6月28日に開く株主総会後の取締役会で正式に決定する。
また、今回の人事では、高橋辰夫取締役常務執行役員(花王CMK社長)の代表取締役専務就任も内定している。
研究開発畑出身の澤田新社長を、マーケティングを統括する神田博至氏(現任)と、販社長としての経験豊富な高橋氏の2人の代表取締役専務がバックアップすることにより、革新的な製品をスピード感を持って生み出し、他社に先んじて市場導入する体制の確立を目指す。
澤田氏は社長就任にあたり、「研究開発の経験を通して培ってきたよきモノづくりへのこだわりを今後も大切にしていく。2000年以降、特にこの5年間はリーマンショック、エコナ問題、原発問題、為替の影響など、様々なことが起こったが、尾崎社長の手腕によって何とか乗り切ることができた。今後はさらなる成長・発展に向け、当社の最大の特徴である“絶えざる革新”の強化、それを活かしたグローバル化の推進に注力していく。社会において存在感のある、社員が誇りに思える会社を目指していきたい」と今後の抱負を語った。
一方、尾崎社長は、2004年6月の社長就任から約8年を振り返り、「我々を取り巻く社会・経済の状況には、極めて厳しいものがあった。こうした中、私は花王のグローバル化推進のための体制づくり、国内ビジネスの強化に努めてきた」と述べ、社長在任中は、国内外の基盤づくりに最優先に取り組み、次なる成長の礎を築くことに腐心してきたことを明かした。
その上で、バトンタッチする澤田次期社長を評し、「R&D部門のリーダーを長く務め、基盤研究や応用研究に精通している。また、事業の根幹であるよきモノづくりをグローバルに展開する力量・見識を有しており、スピードをもって合意形成、意思決定ができる人材だ。彼の明るい人柄と若さ、バイタリティーは、昨今の厳しい経営環境の中において、全社をまとめあげ、引っ張っていくための重要な資質であると認識している」と語った。
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この記事は週刊粧業 2012年4月16日号 1ページ 掲載
■花王、新社長に澤田道隆取締役が昇格、尾崎社長は会長に~絶えざる革新の強化とグローバル化の推進に注力 ◎急速なグローバル化・市場変化への対応として、経営体制の変更を実施 ◎新しい技術をもとに生活・文化を変えるレベルの商品生み出すことが重要 ■花王グループ、欧州事業の基盤を強化~ダルムシュタットの事業場を拡張し、欧州事業最大の拠点に ■資生堂、Webを活用した新ビジネスモデルを発表~オンライン...
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