低価格化粧品市場が活況を呈している。1000~2000円以内のスキンケアがドラッグストアや量販店、ホームセンターなどで一定の売場スペースを確保していたが、2010年に大手メーカーが1000円を切るスキンケアを導入してから、消費者の低価格・高機能化粧品への関心度がより一層高まりつつある。リーマンショック後の長引く不況、東日本大震災以降求められる安心・安定志向も追い風になっているようだ。そこで、低価格市場を活性化しているメーカーの動向を追った。
立ちはだかる“1000円の壁”
“100均”世代の金銭感覚とは
低価格帯で先陣を切っていたロート製薬、ちふれに、資生堂とカネボウが加わり、1000円未満の市場はにわかに活気づいている。
セルフ流通で1000円台の化粧品を発売しているあるメーカーによると、東日本大震災後、お客の反応が一変したという。
「震災以前は新製品というだけでも購買につながった。しかし、今ではそれだけでは動かなくなってしまった」
確かに震災以降は安心、安全、安定を求める人が多くなり、商品選びにもこの意向が反映されるようになった。経済の先行きが不透明な中、無理せずにお手軽価格の化粧品に手を伸ばしても気恥ずかしくない風潮が芽生えているのは確かだ。
カネボウ化粧品では低価格志向の傾向を「失敗しないよう、堅実な商品選びをする。水分補給ができて、べたつかず、たっぷり使える化粧水を求める。1000円の壁は大きく、価格が4ケタか3ケタかは重要になってくる」と分析する。
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この記事は週刊粧業 掲載
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