おしゃれハウスあきもと、大震災の苦難乗り越えて新たな道を歩む化粧品店

週刊粧業 2015年1月19日号 7ページ

カンタンに言うと

おしゃれハウスあきもと、大震災の苦難乗り越えて新たな道を歩む化粧品店
 おしゃれハウスあきもとは1980年に福島県双葉郡大熊町で「あきもと化粧品店」として創業し、以降、30年以上にわたって地域の女性の美を支え続けてきた。しかし、東日本大震災によって店舗が被災し、大熊町は今なお全町避難を余儀なくされている。

 こうした状況下で、取引メーカー2社(ヒノキ新薬・コーセー)の協力を得て、2011年3月末から特例措置として全国各地に避難した既存客に店舗のない状態で化粧品の配送を開始し、昨年10月に新店をオープンした現在も強い絆で結ばれる既存客への配送を軸に活動している。

 オーナーの秋本由美子さんに、苦難を経て出店までに至った経緯や現在の取り組みなどについて話を聞いた。

ヒノキ肌粧品の商品に惚れ込み
訪問販売を経て化粧品店を開店

 由美子さんは1980年にあきもと化粧品店をオープンする以前、東京で銀行に勤務していた。

 銀行員時代、由美子さんは肌が弱いことに悩みを抱え、様々な化粧品を試しても効果を感じることはなかったという。

 そんな中でスキンケアブランドのヒノキ肌粧品と出会い、商品力の高さに惚れ込んだ由美子さんは、「私のように肌の弱い女性は必ずいる。そういう人のためにヒノキ肌粧品を販売したい」と一念発起し、結婚を機に実家のある大熊町に戻った後、ヒノキ肌粧品の訪問販売をスタートした。

 「当時はヒノキさんの販社が近くにない頃で、直接東京本社に訪問して商品を紙袋に詰めて両手に持てるだけ持って帰った。大熊町に戻ると、車のトランクにヒノキさんの化粧品を積み、地域の方々へ紹介していった」

 こうして、ヒノキ肌粧品の訪問販売で実績を重ね、最終的に店舗販売までこぎ着けた。由美子さんは開店にあたり、スキンケアだけでなく新たにメークアップも取り扱いたいと考えた。そこで、大熊町で当時、偶然にも取り扱いのなかったコーセーを導入し、競合との差別化を図った。以降、今日まで2メーカーの商品を販売し続けている。

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