全国化粧品日用品卸連合会 森友会長、次世代育成で持続成長へ

週刊粧業 2018年1月1日号 16ページ

全国化粧品日用品卸連合会 森友会長、次世代育成で持続成長へ
 全国化粧品日用品卸連合会(全卸連)では、卸業界の活性化や次世代の育成を積極的に行い、さらに2017年は業界内の連携を目的にボーリング大会を企画するなど、新たな取り組みを始めている。

 全卸連会長の森友徳兵衛氏(森友通商社長)に話を伺った。

地域性や自社の特性を把握し
変革へ一歩踏み出す勇気が必要

 ――現在の卸業界について教えてください。

 森友 以前は2000社ほどあった全卸連の加盟会員は、今では350社ほどとなった。卸業者同士の大型合併などの影響ももちろんあるものの、倒産や廃業による退会が多いのは事実だろう。

 現在、卸業者として事業を行っている会社も、後継者不足という危機だけでなく、そもそも次代へ会社を継がせたくないと考えているところもある。

 日本の人口は今後減少していくことは間違いなく、さらに小売業もチェーン店が増加することで、地域密着型の地域卸は厳しい状況になると予想される。そうした未来を考え、将来ビジョンが見えてこないために、後ろ向きな気持ちが先行してしまい、「継がせたくない」と考えてしまうようだ。

 しかし、我々の業界で「餓死をした」という話は聞かない。つまり、食べるものには困っていないのだ。現在の日本では5時間に1人が餓死していると言われている中で、充分に食べることができるということは、まだまだ必要とされている存在だといえるだろう。

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