宣工社、業界最大級の薬事物流センター開設

週刊粧業 2018年2月26日号 19ページ

宣工社、業界最大級の薬事物流センター開設
 1970年の設立で、物流加工・発送代行サービスを展開する宣工社(本社=埼玉県所沢市)は、昨年7月に浴用入浴液の製造・販売を行う回生堂を子会社化し、今月には浴用入浴液で培った生産・管理ノウハウをもとに、化粧品・医薬部外品のバルク充填から品質検査、包装・アッセンブリ加工、配送までをワンストップでサポートする「川越薬事物流センター」を開設した。

 同センターは、関越自動車道・川越ICから車で約5分の交通至便な好立地に位置し、4階建てで敷地面積が3305㎡、延床面積が6580㎡に及ぶ。



 最大の特長は、化粧品・医薬部外品専用のバルク充填設備を導入した点で、この狙いについて長内英俊社長は、「OEMメーカーをはじめとする化粧品の製造現場から、バルクを製造できても包装やアッセンブリなど物流加工の工程で人員が不足し、生産が滞っているという声が寄せられた。当社としてはOEMメーカーが本業のバルク製造だけに専念できるよう、バルク充填から品質検査、物流加工、配送に至るまでの全てを支援する総合物流サービスを今回物流業界で初めて提案することで、製造現場の生産性向上に寄与していきたい」と説明する。

 取扱品目は、スキンケア(クリーム・美容液)をはじめ、ヘアケア(シャンプー・リンス・整髪料)、ボディソープ、入浴剤、ジェル歯ミガキと幅広く、小ロットにも柔軟に対応できるという。

 薬事物流センターとしては業界最大規模で、多種多様な品目をエリア分けしながら同時進行で生産できる広大な作業スペースを設けており、クリーム・高粘度のジェル・液体などのボトル・びん詰めから容器の蓋しめ、配送までを専任管理者が一貫作業で行う。

 施設内には、約600㎡のクリーンルームと、約1000㎡の表示包装室を設置しているほか、「クライアント企業の品質管理担当者が、充填した商品をその場で品質検査できる専用検査室も完備しており、配送リードタイムの短縮化にもつながる」(長内社長)といったメリットもある。

 「来年までには粉体の製品も取り扱えるよう、順次品目を広げていく。まずは2ラインの生産体制からスタートするが、将来的に7ラインまで拡大していき、1つの充填ラインを年間契約で使用したいといった依頼にも柔軟に応えていきたい」(長内社長)
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 宣工社、業界最大級の薬事物流センター開設

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop