PB化粧品の最新動向、マスから脱却し新需要の創出へ

C&T 2020年3月16日号 59ページ

PB化粧品の最新動向、マスから脱却し新需要の創出へ
 プライベートブランド(PB)が新しいステージに移行しつつある。価格訴求型、付加価値型を越えて、既存の市場あるいはNBの領域にない新しい需要創造に取り組む兆しがみられる。ヘルスケア、ビューティケアのニーズが高まる中、化粧品のPBも益々、新しい価値・機能が求められる。

 ある開発担当者は、「従来のPBはボリュームの大きいNBの売れ筋を追ってきた。多様化するニーズに対応するためには今後、マスをターゲットとした商品は通用しない」と語っている。オーバーストアの状況で、PBが顧客に選別されるためのツールとなる日が間近となる可能性もある。

 日本のPBの原点は、ダイエーが1960年に発売したセービングである。その後、大手チェーンがPBを手がけるが、無印良品以外は存在感を明確にすることはできなかった。

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