ミック・ケミストリー、コロナ禍も新規好調で微増推移

週刊粧業 2021年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 品質向上のための効率化に注力
ミック・ケミストリー、コロナ禍も新規好調で微増推移
 サポート型提案化粧品OEMを展開するミック・ケミストリーは、コロナ禍に見舞われた2020年も堅調な業績をキープしている。小野沢勝弘常務に話を伺った。

 ――20年の振り返りをお願いします。

 小野沢 国内のお客さまを中心とする当社としては、コロナ禍の影響を最小限に抑えることができた。

 引き続き問い合わせのあった新規顧客も徐々に製品化へと結実し始めており、対前年比では微増で推移している。

 コロナ禍は当社でも、新規を含め通販企業の伸びが印象的だが、メークアップを除くとカテゴリーへの影響はあまり見受けられない。当社が得意とする基礎化粧品もデイリーケアとして、ご愛用者さまに支えられ堅調をキープしている。

 化粧品ビジネスでは、いかに愛用者を増やしていくかがポイントだ。近年は新規参入企業との取り組みも多いが、「商品を育てていく」という認識を共有することを大切にしている。

 さらに、当社がこれまでに培ってきたノウハウやマーケットデータも提供し、クライアントの商品理解を深めることも重要だ。

 企画段階からプロジェクトに参画し、コンセプトやターゲット価格帯などについてディスカッションを重ねている。商品理解が深まれば、商品訴求にも違いが生まれる。

 ――今後の取り組みについてお聞かせください。

 小野沢 まずは引き続き技術を磨いていかなければならない。新原料の研究や既存成分の見直しを中心に、より高機能な製品開発を目指していく。

 また、今年からは生産の効率化にも取り組むべく、プロジェクトチームを発足している。人材育成や設備面の見直しなどあらゆる面から効率化に取り組んでいる。社内では「品質のための効率化」を意識づけしている。
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