アンチエイジング、ビタミンC誘導体やヒト幹細胞培養液を幅広く提案

週刊粧業 2021年7月12日号 57ページ

アンチエイジング、ビタミンC誘導体やヒト幹細胞培養液を幅広く提案
 ヒト幹細胞培養液の国内パイオニアであるアンチエイジングの、浸透型ペプチドにより生体内利用率を高めたビタミンC誘導体「Pentide₋C」が、「CITE JAPAN 2021アワード・技術部門」で金賞を受賞した。「新奇性」「インパクト」「業界貢献」を指標にノミネートされた5製品から来場者の投票で決定した。

 開発では、医薬品を効率的に体内に届ける際に活用されるCPP技術を応用。ビタミンCの活性部位に「細胞浸透型ペプチド=CPP」を結合し、ビタミンCを安定化させている。

 CPPに結合したビタミンCは、通常のビタミンCと異なり受容体を介さず細胞に取り込まれるため生体内利用率が高まり、コラーゲンの生成促進や抗炎症効果が通常のビタミンC以上に発揮できるという。

 さらに、CPPに結合したビタミンCは、細胞内に取り込まれると結合が切れフリーな状態となる。この点も生体内利用率に貢献する。

 アワードの審査員は「タイムリリース技術やリポソーム化によるデリバリー制御など体内効率を高めたものはサプリメント業界で多く上市されるが、化粧品業界では珍しいアプローチで関心を持った」と評価。実際、業界では肌への浸透性でなく、有効成分の濃度が比較される場合が多い。

 この潮流に逆らうように、同社は主軸のヒト幹細胞培養液でも、肌への浸透性を高める開発にこだわる。

 100%原液に加え濃度別のリポソーム化で生体内利用率を高めた製品など、各用途に対応した製品を広く揃える。

 エビデンスも多数取得し、線維芽細胞の増殖やコラーゲン・ヒアルロン酸の生成、ケラチノサイトの増殖・遊走などが確認されている。

 こうした結果を導く独自技術として、同社はローリングボトルを用いた培養方法を採用。動物血清や抗生物質・ホルモン剤を使用せず、細胞の培養を実現している。

 同社は今後も、エビデンスに基づく製造方法やデータを最重要視しながら、提案を進めていく。
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