資生堂は、1996年より使用してきたお客さまの声情報を収集・活用するためのシステムを、グローバル仕様に進化させ、新たに「ミラー」と名付けて2011年4月1日に日本で、7月に海外で一斉に導入する。
同社は現在、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指してグローバル化を推進している。その実現のためには世界中の顧客の声をスピーディーに把握し、経営に活かすことが不可欠だ。
これまでも国内と中国では対応システムを使用して、問い合わせや意見、要望を収集・分析して企業活動に有効に反映させてきたが、他の海外現地法人についてはシステム化が課題となっていた。
今回の「ミラー」の導入により、お客さま窓口における問い合わせや意見への対応レベルを統一的に向上させるとともに、世界中の顧客の声情報を効率的に収集・活用し、資生堂グループの価値創造につなげる。
新・お客さまの声情報システム「ミラー」の名称は、顧客の声に映し出された同社の活動の実態を見つめ直す「鏡」を意味し、東芝ソリューション㈱(本社=東京、河井信三社長)を開発パートナーに迎え、社内イントラネットへの接続環境さえあれば海外現地法人が利用できるグローバル導入負担の少ないシステムとした。
画面表示は日本語、中国語、英語の3カ国語に対応している。入力の言語は問わず、4つの機能(入力機能、対応支援機能、調査機能、解析機能)で顧客の声情報のグローバル活用を支える。
この記事は粧業日報 掲載
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