石けんを中心に化粧品の製造・販売を展開している地の塩社（本社＝熊本県山鹿市）はこのほど、全身用シャンプーなど3種類をまとめた「ちのしお男のスピリッツ！セット」（1700円）を発売し、季節提案型売場で鮮度を模索していた販売先の支持を受けて好発進している。
セットを構成する各個別商品の単品売上げが好調なことから、関東営業所の宮本政和所長は「男のスピリッツ」の販売数量について、当面で「最低でも5000セットはやりたい」と今季の目標を掲げている。
1975年に創業した同社が男性向けの製品づくりに踏み込んだ発端は、2002年に発売した固形「男のせっけん」（100ｇ740円）だった。
以降、同商品が有力なバラエティショップや大手量販店で好評を博したことを受け、シリーズ化でメンズ商材に厚みを増すため2009年に後続で全身用「男のシャンプー」（300mL・619円）を開発。小売業者や卸業に向け、商材見本市「ギフトショー」で披露目を行った。体臭の原因を分解するといわれる柿タンニンを配合し、“悩み対応型”に仕上げることで既存の男性化粧品と見え方の差異化を狙った。
さらに、2011年には男性向け第3弾として「男の化粧水」（400mL・714円）を発売した頃になると、2012年の夏へ向けて卸先から「『ギフト需要が掘り起こせる』という期待により、メンズ用でセット販売を企画してほしいという声が聞こえ始めた」（宮本所長）ことに対応し、実際に商品化へ発展した。
組み合わせは同シャンプーと同化粧水にプラス、衣類用冷感消臭スプレー「男のクールミスト」（50mL・286円）の3品で構成している。定番に採用した百貨店などで出足が好調だという。
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