大光印刷(本社=京都市中央区)は化粧品開発展に初出展する。
副社長で東京本社代表の中村一紀氏は「以前は8割が医薬品関係だったが、5年ほど前から化粧品関係にも力を入れはじめ、この分野で年々取引先が増えて2ケタ成長が続いている」と語る。
以前は主にパッケージ印刷を手掛けていたが競争が激しくなり、「より化粧品業界に役立つことを」と始めたのが、コスメチームによるプランナーのトータルサポートサービスである。
「プランナー様の目線を持ち、あらゆる角度から売れる商品づくりを目指して一緒に取り組んでいくために結成されたのが、コスメチームである。市場調査専任担当も配置するなど、プランナー様と同じ視点でやりとりができるよう心がけている」(中村氏)
同社では「DAIKO PLANNER SUPPORT」をテーマに、4つのサポート(営業支援・商品企画支援・販促支援・包材支援)を行っている。展示会では「当社が化粧品を企画したら?」というコンセプトで、4つのサポートの具体例を紹介する。
ブースはドラッグストアとバラエティストアのエリアにわけ、各チャネルでどのように商品を表現していくのか、両者の違いがわかるように提案する。
「展示会では、店頭調査やインターネットのクチコミサイトなどの分析も参考にしながら仮説提案を行う。プランナー様がカバーする業務範囲はとても幅広く、新商品をつくるにはどのようなテーマ、処方、デザインにするか試行錯誤されることが多い。当社では市場動向や競合製品の評価に加え、ベンチマークとする製品が実際に店頭でどのように売られているのかなど、周辺情報を集めるお手伝いもできることを展示会で伝えていきたい」(大場利康東京支社開発営業本部営業二部部長代理)
例えば、ベンチマークの製品について美容部員が実際にどのようなセールストークを用いて製品説明をしているのか、複数の店舗を調査する。クチコミサイトでは製品のどこにメリットを感じているか抽出する。
美容部員の経験があるという山川さゆり開発営業本部マーケティング担当は「消費者目線で、ユーザーの心をつかむデザインやキャッチコピーなどの提案を心がけている」という。
同社はパッケージづくりにも定評がある。2010年にパッケージの製造に特化した亀岡工場を竣工した。GMPに準拠した高い製造規則を設定し、UV印刷や、デジタル技術による全数検査などで品質管理を徹底している。UV印刷は使用電力を大幅に削減でき、環境対策にも一役買う。
オールインワンゲルのように何役もこなす同社は、プランナーにとって心強い存在となりそうだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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