東洋ビューティ、ODM専任の研究員育成、製品評価統括部を増床

週刊粧業 2020年7月13日号 52ページ

東洋ビューティ、ODM専任の研究員育成、製品評価統括部を増床
 化粧品ODM/OEM業界の国内大手である東洋ビューティは、80期を迎えた今年5月に岩瀬史明新社長が就任し、新体制のもと企業理念体系刷新を行い、新5カ年計画をスタートさせた。

 研究開発本部長の吉尾公男上席執行役員に話を聞いた。

 ――近年、「OEM」と「ODM」を使い分ける企業が増えています。貴社のODM戦略についてお聞きします。

 吉尾 「ODM」の捉え方は各社様々だが、当社は2000年代前半頃にODMを意識し、ゼロからの化粧品開発をスタートした。

 開始して15年以上だが、当社基準のODMの事例は、まだ全体の1割程度にとどまる。

 今期から新経営ビジョン「世界最良のODM企業になる」と掲げている以上、段階的にODM比率を引き上げ、5年後に2割以上へ伸ばしたいと考えている。

 ――ODM比率向上への具体策は。

 吉尾 前5カ年ではこれまで積み上げてきた開発処方の電子化を進めることで、研究開発の効率性向上を図ってきた。提供スピードも上がってきている。

 研究員の業務負担の軽減にともない、組織編成を行い、今期より処方開発に取り組む研究員の1/3が、ODM専門の処方開発に専念できる環境を整えていく。

 ODM専任の研究員には、自身でテーマを設定し、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしてもらう。

 また、ODM化の推進には、製品評価統括部と先端技術統括部の向上が欠かせない。

 この2部門に関しては今後も継続投資を進め、処方開発との組み合わせ連携により、新たな価値を創出する開発事例を増やしていく。

 ――今秋には製品評価統括部の増床工事が完了します。

 吉尾 製品評価統括部は従来の約2倍に増床し、新たな設備の導入とともに作業しすい環境を整える。

 業績拡大とともに、研究開発投資を積み増しし、イノベーションセンターの開設、宇都宮研究所の移転・拡大、同センターの増床を行ってきた。

 製品評価統括部の増床で環境整備はひと段落する。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 東洋ビューティ、ODM専任の研究員育成、製品評価統括部を増床

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop