化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズ(本社=石川県金沢市)は、6小間を構える今展示会で容器から中身までオールインワンで提案する「化粧品コンシェルジュ」をコンセプトに掲げる。
ブースでは、「対応力」「アルコール」「セラミド」「サステナブル」の4つのテーマのもと、アフターコロナを見据えた新たなニーズへの対応力を容器から中身までトータルで全面的にアピールする。
今展示会の主な見どころについて、角嶋一幸社長に話を伺った。
「化粧品コンシェルジュ」として
容器と中身をトータルで提案
――4つのテーマについて、それぞれの見どころをお聞かせください。
角嶋 まずは、コロナ禍において、化粧品コンシェルジュである我々が何を提案できるのかということを、今展示会で改めて訴求していきたい。
「対応力」に関して、OEMでは容器の手配から処方開発、バルク製造、セットアップまでをオールインワンで行える。
容器に関しては商社として、海外製を含めボトルやポンプ、キャップなど幅広く取り扱っており、それに付随してラベルや化粧箱の取り扱いも豊富だ。今回のブースでは、今までになかった新しい加飾のバリエーションなども提案していく。
コロナ禍で需要が高まった「アルコール」については、危険物の取り扱いが可能な本社第1工場を紹介し、同工場で製造した消毒液や香水、ルームフレグランスのOEM製品を展示する。
容器では様々なサイズや形の香水瓶や消毒液用ボトル、さらにはフレグランスで人気の木目調キャップやルームフレグランス用の木製スティックなども含めトータルで提案する。
「セラミド」は今回、当社独自の技術でリポソーム化することで有効成分の安定化を図り、高配合することに成功した。さらに、リポソーム化したことで肌への浸透性と即効性をより一層高めた。
ブースでは、このセラミドを配合したスキンケアシリーズの新処方などを提案するほか、一般的な丸型ではなく四角型の斬新な今までにないエアレスタイプの新スキンケア容器を紹介する。マスクが外せなくなり、アフターコロナを見据えるとセラミド化粧品は今後、ニーズがさらに高まってくるものと期待している。
「サステナブル」に関しては、当社の植物生体水抽出設備を活用し、出荷基準に満たないB級品ともいわれる規格外農産物を、化粧水や美容液、クリームなどの化粧品に展開することで、SDGsやエコにつなげていく。特に、コロナ禍で農産物の売上が落ち込んでいる全国各地の農家を中心に、地域ブランドの立ち上げを応援していきたい。
ブースでは、既に展開している実績品を紹介するほか、米・いちじく・月桃・いちご・ゆずから抽出した植物生体水と残滓を実際に展示する。
エコ容器では、SDGsを念頭に紙製のスパチュラやバイオマスチューブ、リフィルタイプなど容器そのもののプラスチック使用量を削減した、これからの時代に合った容器を紹介していく。