ダリヤ・メナード創業者 野々川大介氏のお別れの会しめやかに

粧業日報 2019年10月23日号 6ページ

ダリヤ・メナード創業者 野々川大介氏のお別れの会しめやかに
 ダリヤ・日本メナード化粧品の創業者で8月4日に死去した野々川大介氏(享年99)のお別れの会が10月11日、名古屋観光ホテル 那古の間でしめやかに営まれ、多数の参列者が生前の故人をしのんだ。

 故野々川氏は1921(大正10)年1月15日、愛知県東春日井郡篠岡村(現在の小牧市野口)にて誕生。1931(昭和6)年、篠岡村尋常高等小学校高等科に進み、この頃から起業家になる夢を抱いた。

 1941(昭和16)年、ダリヤ商事(現在のダリヤ)を設立し、一般化粧品の製造販売を開始。藤山一郎・折原啓子ら俳優・タレントを「ミスダリヤポマード」「ポードリアン」など自社製品のCMキャラクターに起用したことで、徐々に知名度を上げていった。

 1959(昭和34)年には、日本メナードコスメチック(現在の日本メナード化粧品)を設立し、化粧品の訪問販売事業を開始。化粧品の製造・販売を主な事業とし、複数の販売チャネルで展開する化粧品業界を代表する企業グループをわずか一代で築き上げた。

 社業のみならず、化粧品産業や地域の発展にも尽力し、日本化粧品工業連合会副会長、愛知県化粧品工業協同組合理事長、化粧品公正取引協議会副会長、訪販化粧品工業協会副会長、日本訪問販売協会理事を歴任。こうした活動が高く評価され、1965(昭和40)年に紺綬褒章、1980(昭和55)年に藍綬褒章、1991(平成3)年に勲三等瑞宝章、2007(平成19)年に小牧市民栄誉賞を受賞している。

 お清め会場には、勲三等瑞宝章の勲章と勲記とともに、「おれがおれがのがをすてゝ、おかげおかげの感謝の心で働こう」という野々川氏のオーナー訓が現役当時の溌剌とした姿のフォトパネルとともに飾られていた。


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